◇隠れ黒龍No.1◆ ページ3
…僕らの世界には安地というものは存在しない。
例え存在していたとしても、
自分の事しか考えない馬鹿な者達…。彼等は自分よりランクが低い者を助けない。
だから、キラワレテルとも知らない。この世界では裏切りなんて日常茶飯事。何時どこで裏切られるか分からない
だからこそ…楽しいのだ。
この世界には6つのランクがある。何も無い蜂、魔力が少量ある蜘蛛、獣人の犬、王を守る騎士、魔力が高い王、そして魔力も能力もある黒龍。
黒龍は希少な者だから見ないだろうね…。
あぁ、僕は少しの魔法しか使えない蜘蛛だよ。
え?嘘吐き?知ってる。この世界では騙すか騙されるか…殺るか殺られるかだよ?
僕はね、黒龍と知って擦り寄ってくる馬鹿共を見るよりも、蜘蛛を馬鹿にして静かに絶望しながら消えていく馬鹿共を見るのが好きなのさ!
ボア「アヤカ!遅刻するよ!」
おい待てお前どっから入った←
『…僕が読み手に説明してる時に入ってくるな』←
ボア「読み手?厨二病発揮しなくていいから。てか、今日もう既に魔物が彷徨いてるんだから早く行こぉよォ…」
この涙目になりながらすがり付いてくる男は僕の幼馴染のボア・ルアク。王の癖にヘタレな男だ。
『…もう魔物が…。はやいねぇ…』
ボア「何おばあちゃんみたいなこと言ってるの!?早く行こぉ!?」
『準備するから待てや』←
こんなのでもボアはホワイトライオンの王。…本当に王か疑うね。
…早く準備して行こうか。このままじゃ面倒な事になる。…あぁ、面倒な事というのは、ボアが怖さ故に泣き出してしまう事だ。そうなるととても面倒臭いんだ…。
ボア「はぁやぁくぅ…」
此奴…魔物が近くにいるかもしれないのに泣きわめくなんてアホなのか?なんて考えながら魔法で制服に着替えて、鞄を出して行く。
『ほら、行くぞ…ボア』
さあ、今日も楽しい楽しい
◇◆
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さいだー - ア…好きぃ… (2020年9月4日 23時) (レス) id: 94909bedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吟狐 | 作成日時:2020年7月10日 10時