【歌い手】幽霊に好かれる体質の少女【実況者】

●29人目○ ページ31

●心都side○







Aは幼い頃に母親を…姫咲さんと竜さんを亡くした。
しかも、姫咲さんと竜さんはあの金目当ての奴らが殺したんだ。姫咲さんと竜さんは物凄くお金持ちだった。だから、目を付けられた








─お前みたいな奴が金持ってたって意味がねぇんだよ！─








あの豚共が持ってた方が意味ねぇのに








ギリッと歯軋りをたてる。









『…心都』








【ん？】








ナデナデ








『あまり過去を思い出すな。零も、麗も、母さん達の事はもう…終わったんだ。』








…Aは何でも気付いてしまう。
だから、姫咲さんと竜さんが殺された時も一番に気付いた。









【…Aは…どうしてそんなに冷静なの。殺された時も…一番に気付いたけど、恨みの感情も、悲しみの感情も感じられなかった。あったのは…恐怖だけ】








『…感情なんて要らないし。僕はお人形さんだよ？だから、要らない感情は捨てたんだよ。
あ、母さん』








前を見ると姫咲さんと竜さんが居た。







姫咲「A…大きくなったわね。感情をなくさないでねって言ったのに約束破ったわね？」







ギューッと姫咲さんがAのほっぺを抓る。







『いてててて、母さん痛いよ』








と言いつつもAも嬉しそう。
久しぶりに親に会ったから。
前まではあの義理父達が邪魔して来れなかったからね







陸兎「竜さん！お久しぶりです！」







竜「おお！陸兎じゃん！立派になったねぇ！」








陸兎「俺はまだまだ子供なんで、立派ではないよー！w」









陸兎も嬉しそう。








竜「お、心都！零！麗ちゃん！久しぶりだなぁ！あいつらを地獄へ叩き落としたって？良くやったなぁ！」








『父さんも母さんも元気そうでよかった。
てか、本当にもう情報入ってるんだね。』








竜「死んだら情報が入ってくるんだ
今日は俺らの命日だったなぁ。A、陸兎、心都、零、麗ちゃん、来てくれてありがとうな。また、来てくれよ？色々話してぇことあるだろうし、な。」









姫咲「今日はもう遅いから帰りなさい？明日、またここに居るから」









姫咲さんと竜さんは優しい。だから、あんな金の亡者共に殺されるんだよ。









『心都、父さんは厳しい方に入るよ？元ヤンだからね？』









あ、そうだった←







※Aのお父さん達は【】ではなく名「」にさせてもらいました。









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