【45】うらたぬきside ページ8
し「はぁーあ。今日のことをAにも話してやりてぇなぁ」
セ「せやねぇ…」
さ「俺らも楽しいこと沢山あったからな。それを共有したいよなぁ」
う「…そうだな」
しみじみとそれぞれの思いを吐き出す俺ら。
Aがそうしてくれているように、俺達も今日あった出来事を包み隠さずに話すことができたら、どんなに幸せか。
ま、文句を言ってもしょうがねぇけどな。
う「あと…半年くらいかな?それくらい経って、Aが大学合格してたら、打ち明けることが出来るからな。」
し「半年か…結構先の話やなぁ…」
さ「はぁ…結構隠さないけんってストレスやなぁ」
セ「……なんか、いっつもAに本当のこと話したいって話題に辿り着くな」
センラの言葉に確かに、と過去の会話を思い出す。
実際ライブ始まる前も似たような会話をした気がするし。
それだけ、俺達がAのことを気になっている証拠なんだろうな。
それにしても…
揃いも揃って同じやつのことを好きになるなんてな…
いつもはバラバラな癖に変な所で一致するからな、俺ら。
まぁ、それでもコイツらのことを嫌いにはならねぇのは流石というか、何と言うか…
さ「うらたさーん?どうしたん?ぼーっとして」
突然視界に坂田の顔が入り込み、咄嗟に「わっ!」と声を出してしまった。
さ「え、なんで驚かれたん。酷くない?」
う「いや、ごめん。いきなり坂田の顔が見えたから、つい…」
「軽くショックやわぁ…」と落ち込む坂田。
「ごめんごめん」と謝りながら頭を撫でると、嬉しそうに顔を綻ばせる。お前は犬か。
し「もしかして疲れてるんやない?大丈夫?」
う「大丈夫。ちょっと考え事してただけだから。」
セ「無理はしないでくださいね。倒れたとかなったら洒落になりませんから。」
心配そうにする二人を見て、思わず頬が緩む。
失礼なのは分かっているが、心配されるというのは結構嬉しくて。
つくづく、いい友人を持ったなと思う。
セ「なんかこの人心配されて、喜んでるんやけど。怖っ。」
う「おっと、センラ。どうやら俺に殴られたいらしいなぁ?おし、ちょっとこい。」
セ「え、なんで?!ちょ、ちょっと待って冗談やから!」
し「平和やね…」
さ「だねー」
じゃれ合う俺とセンラを眺めながら、呑気に呟くまーしぃと坂田。
ここにAが加わればらもっと面白いんだろうな、と思いながらセンラを追いかけ回した。
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八重桜(プロフ) - ゆみかさん» 初コメありがとうございます!やはりうらさんでしたか…(白目)教えて下さりありがとうございます!更新は遅めですが、頑張ります! (2020年3月12日 3時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみか(プロフ) - 初コメ失礼します!確かうらさんって読んでいた気がします!とっても面白いのでこれからも頑張ってください! (2020年3月8日 13時) (レス) id: bac69d1b88 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - そらるなさん» コメントありがとうございます!楽しんで貰えたようで嬉しいです!これからも更新頑張っていきます! (2020年2月22日 5時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - over the rainさん» いつもコメントありがとうございます!無事に更新できました(汗)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年2月22日 5時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
そらるな - 最初から見ました! すっごく面白かったです。 更新頑張ってください! (2020年2月15日 18時) (レス) id: 4a84e506c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重桜 | 作成日時:2019年9月23日 4時