【歌い手】出会いは偶然…だったよね？［2］【浦島坂田船】

【44】うらたぬきside(1/5修正) ページ7

Aもちろん!私なんかの話でよかったら、いくらでも話すよ。準備ができたら連絡するね

一分と経たないうちにAからの帰ってきた。
画面に表示されるメッセージを見て、思わず顔がニヤけそうになる。

今俺らは、ライブを終えてまーしぃの家にいる。
どうして、まーしぃの家にいるのか。それは、泊まるためである。

今日はスタッフの都合上、打ち上げがない。
尚且つ、センラが明日は会社が休みだというので、まーしぃの家に皆で泊まろうという話になったのが一週間前。
まあ、四人が揃うのも中々ないしな。
修学旅行みたいで少しワクワクしているのは内緒である。


さ｢やった！今日もAと話せる！｣

セ｢体育祭で疲れてるはずやのに、なんか悪い気がするなぁ。｣

し｢まぁ、それを言ったら俺らもライブ終わりでヘトヘトやけどな。｣


俺と同じようにスマホを見て、嬉しそうにする三人。
既にシャワーを浴び終えているため、俺を含め全員寝巻き(ジャージ)姿だ。


う｢Aと話が出来る前に寝落ちしねぇように気をつけないとな。｣

セ｢確かに。そういや、四人一緒にいるんですから、誰か一人のスマホを使って通話します？｣

し｢せやな。問題は誰のスマホを使うか、やけど…｣

う｢まーしぃでいいんじゃね？｣

し｢俺ぇ？！｣


坂田からの突然の指名に驚き、裏返ったような声で話すまーしぃに思わず吹き出してしまう。
俺だけではなく、センラや坂田も面白かったらしく笑っている。


セ｢今の声何？w｣

さ｢俺ぇ！？ってw初めてそんな声聞いたんやけどw｣

し｢俺もこんな声、初めてだしたわw｣


四人で暫く笑いあったあと、Aに返信していないことを思い出し慌てて画面を開こうとする
…とりあえず｢慌てなくていいからな｣って送ったらいいだろうか？
そんなことを考えながら、トーク画面を開くといつの間にかセンラがAに返信していた。

千歳慌てんでも大丈夫やからな。いつでも連絡ちょうだい

コイツ、いつ送ったんだよ。
しかも俺が送ろうとしたことと同じこと書いてるし…。
少し負けたような気持ちになって、画面を見続ける。

そんなことをしている内に、三人は今日のファイナルについて話し合っていた。
あれがよかった、あそこが失敗してしまった等。
そういや、今日の反省会してなかったな。
あとでするか。

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