【銀魂】愛され少女は最強だった！？

14* 万事屋トリオに会いました ページ15

「さて……どこへ行こうか」


屯所を出て街をぶらぶら歩く。
見慣れぬ景色ばかり、新鮮でつい走り出す。

…すると、団子屋で見知った顔を見つけて。


「……銀ちゃん！」

銀「…ムグッ…！ Aちゃん！」


数時間前に会った銀時。
見知らぬ土地で、見知った顔を見つけて
何だか嬉しそうだ。


銀「いま、銀ちゃん、って…」

「呼びやすいし、銀ちゃん！
…やっぱり、銀時、の方が良かった？」

銀「くッ……どっちも良い…！」

「銀ちゃん鼻血」


椅子に腰掛けて団子を頬張っていた彼。
一つ分けてもらうと、何をしているのか聞いた。


「依頼って言ってなかった？」

銀「案外早く終わってよ〜
やっぱアイツらがいねェとやりやすいな〜」

「……アイツらって？」

銀「あァ、Aちゃんに紹介まだだったっけ」


…勿論知っている。…眼鏡とチャイナだろう。
しかし知らないフリして行くようだ。


銀「丁度良い、紹介するぜ」

「うん！」

銀「(くそ…天使がいる…)」


華やいだ笑顔を銀時に向けたA。
それでノックアウトされた事を、彼女は知らない。


＊



ガラッ


銀「オーウ今帰ったぞー」

？「おかえり銀ちゃん！ …その子誰アルか？」

？「えっ、まさか銀さん…ゆうか、」

銀「んな訳あるかァ！ 知り合いだよ！」


扉を開けた途端、奥から入ってくる少女と目が合ったA。
やっと彼女よりも小さな人物に出会えた。

そしてその後ろから眼鏡登場。


銀「こいつは神楽。こんな幼い顔してトラック振り回しやがるバケモンだ

…それから、こいつは新八
まァ…気軽に眼鏡と呼んでやってくれ」

新「オイイ！！ 僕の紹介おかしいだろォ！！」

神「黙れ眼鏡。耳障りアル」

新「神楽ちゃんまで…酷い…」

「私はA！ よろしく、新八くん！」

新「……！！」


そんな中、彼女が救いの手を差し伸べて。
余りの天使っぷりに、新八が硬直した。


神「可愛すぎアルゥゥ！！
Aって言うアルか？ よろしくな！」

「よろしく、神楽ちゃん！」

神「キャボォォイッッ！！！」


そして硬直した新八を吹き飛ばし
彼女に抱きついたのは神楽。

それにも動じず、Aが笑顔で対応すると
とんでもない奇声を発して神楽が倒れた。


銀「…とりあえず、上がりな、Aちゃん」

「…！ はい、お邪魔します！」


ずるずると二人を引きずりながら上がる銀時。

そんな彼を見てAが一つ笑うと
銀時の分まで靴を揃えて、万屋へ足を踏み入れた。

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