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6* 自分の家に案内されます ページ7

銀「……え、だ……ダレ?」

「はじっ、初めましてっ!」

銀「え、いや、はい…!?」

登「依頼だよ。アンタにね
道案内をして欲しいんだってよォ」


ぺこり、とお辞儀して挨拶すれば噛んだ彼女。
そんな可愛い彼女に、うろたえる男――銀時。

お登勢が大体の事を話しているうちに
彼女は2階から外を眺めていて。


登「可愛いだろ? Aって言うんだけどさ
不思議な奴だよ、見知らぬ顔なのに田舎モンの匂いがしねェ
何より、あの小難しいキャサリンが
あの子を認めたみたいだよ」

銀「……そうかい」

登「金が苦しいのは分かるけどさ、銀時
タダで案内してやってくれないかい?」

銀「言われなくても……あんな可愛い子から金なんて取るかよ」


彼女を見据えながら呟いた銀時の横顔を見て
安心したように階段を降りて行ったお登勢。

……どうやら、あの女もまた。
Aを気に入ったようだ。


銀「……で、Aちゃん?
何処へ行きてェんだ?」

「あ、ああの、ここなんですけど!」

銀「随分細かく作られた地図だなァ
誰が書いたんだ、これ?」

「あ、これは……その、父が!」

銀「絵が上手いんだな」


思わず、神様、と言いそうになって慌ててごまかした彼女。
……あの方の存在がバレれば、どうなるか。


銀「それにしてもよ…田舎から来たって言うのに
何でそんな格好してんだ?」

「あ、……ええと…い、家が貧乏で……
これは、親戚から貰った、物なんです」

銀「……ふーん

―…着いたぞ」


銀時は、それ以上は彼女を困らせると思ったのか
曖昧な生返事で済ませ。

丁度良いタイミングで、目的地へ着いた。


「……あ、の……ここ、ですか?」

銀「地図では…ここ、なんだけど」


気だるげだった銀時も、目の前に広がる屋敷に一瞬後退りした。



――渋くて暗い赤色の瓦屋根。
白い塀に見渡す限り囲まれ、目の前には巨大な漆黒の門。
微かにちらりと見える屋敷は、計り知れない大きさ。


―…簡単に言うと、まぁ……豪邸である。


銀「これは……Aちゃんの、家?」

「……一応、そうです……」


――…彼女は今さっき、貧乏だという言い訳を使ったばかりなのに。

こればかりには、流石の銀時も苦笑しのだった。

7* 自分の家で迷います→←5* 大好きな銀髪の人に会います



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おそらまめ@個人経営(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます!沖田くんは神の上ですね!(は?) (2020年3月15日 1時) (レス) id: a071833898 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品は神です! 沖田くんは神神です!(?) (2020年3月14日 23時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ@個人経営(プロフ) - Dsloveさん» 歩きスマホしちゃってますね。すいません、ご指摘ありがとうございます、、、 (2018年9月11日 23時) (レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
Dslove(プロフ) - 歩きスマホですか? (2018年9月11日 22時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかアニメKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年10月29日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おそらまめ | 作成日時:2016年8月31日 23時

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