試す ページ14
教室を出て、何故だかサッカー部のグラウンドに来た私と倉間。
貴女:「どうしたの?倉間。 授業は?どうするの?」
倉間:「サボればいいだろ。」
貴女:「えぇ〜… サボるの?」
そう言いながらも、ちょっとだけ授業放棄に興味がある私。
・
倉間は、「ちょっと待ってろ。」と言うと、1つのサッカーボールをとってきた。
倉間:「お前さ、覚えてるか?前に、俺に向かってボールを蹴った時のこと。」
貴女:「ボールを…?」
私は必死に記憶をたどる。
・
・
あれは… 確か、私が初めてサッカー部のマネージャーになった時だ。
・
・
・
三国:「マネージャー、ボールをとってくれないか?」
そう言われた私は、カゴにボールをとりに行って…
倉間:「(人1)!こっちに蹴ってくれ!」
後ろから倉間に呼ばれて、私は倉間に向かって、ボールを蹴ったんだ。
それで… 久し振りに蹴ったボールは、大きく弧を描いて、倉間の足元に落ちたんだよね。
貴女:「うん、覚えてるよ。 でもどうして?」
倉間:「…ちょっと試させろよ。」
貴女:「えっ… っ!?」
ニィッと笑った倉間は、私に向かって勢いよくボールを蹴った。
突然の事だったけど、昔の名残か、私の体は勝手に動いて、ボールを止めていた。
貴女:「危ないじゃん!!」
倉間:「…やっぱな。 (人1)、俺に向かってボールを蹴ろ。」
貴女:「えっ」
倉間:「早くしろ」
なに…、なんなの。
いきなり人を試すとか、こっちに蹴ろとか…。
私は言われた通り、倉間に向かってボールを蹴った。
そして、やはりそのボールも、大きく弧を描いて、倉間の足元に落ちた。
凄いや…、まだ鈍ってないんだ。
そりゃあ、そうだよね…。
あの日を境に別れた私達には、これだけが私と“典人”を繋ぐ、唯一のものだったんだから。
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ユキ(プロフ) - 初めまして!! この小説すっっごく面白いです!! 私倉間大好きなので、読んでてとても楽しいです(^^)この展開…続きが気になります〜! 応援してるので、これからも頑張ってください* (2012年3月8日 8時) (携帯から) (レス) id: 066110bd13 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - お久(笑)そうだねぇ、一番静かになった時に限って鳴っちゃうんだもの!お腹空くんだけど…異常に量欲しがってるんだよね…今、お昼ご飯食べたばっかだけどもうお腹すいた(笑) 明日私立だわー!!(泣) (2012年1月28日 13時) (レス) id: a6a5eb5ad1 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 私一番後ろwwでもなぜか眠くないw 私もお腹すいちゃうよー!ごろごろ鳴る!食べてるのにおかしいなぁ… (2012年1月15日 22時) (レス) id: a6a5eb5ad1 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - あい>>授業は寝てるよ!一番前だけどw 最近お腹が鳴っちゃってね、今も。空きやすいのかなぁ? (2012年1月12日 1時) (携帯から) (レス) id: f90c8ebf5e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - でも一週間もなく学年末テストさorz 私も勉強中に力尽きてそのまま机に突っ伏して寝ちゃってるww寝ちゃえ!授業中も寝ちゃえ← (2012年1月11日 20時) (レス) id: a6a5eb5ad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優里 | 作成日時:2011年10月11日 20時