第六十一訓「ゴミの分別回収にご協力下さい」 ページ11
結局、その悦子ちゃんとやらを源外のじーさんの処へ持っていき、見てもらう事にした。
悦子ちゃんのカタログにはいろいろなバリエーションの悦子ちゃんがいた。
しかし金額は相当値打ちがあるようで、新八がくわしく悦子ちゃんについて話していた。
幸い悦子ちゃんの肝心な場所には傷がついていないらしく、修復は可能らしい。
「よし、できた。ありあわせでつくったからちとアンバランスだが」
そう言って見せたのは体が完全に機動戦士の悦子ちゃん。
どこか誤魔化さず丸々パクリやがった。
メイド服にしろとか卵割り機能をつけろだとか言う注文は無視して源外はまた細工をし始め、銀時からの「いい女」という注文を取り入れお尻がデカくなった。
ギャーギャー言いながらも結局予算の問題でまた首だけになり、万事屋に帰宅した。
「とりあえず起動してみましょう」
「起動ってどこにスイッチあんだ？」
額のホクロを押した。
するとパチッと目を開き何やら喋り始めた。
何だか不気味である。
何か冒険が始まりだした。
故障はまだ直ってないのか。
名前をつけろと言うので神楽がたまごかけご飯から「たま」と名付けた。
故障したたまの相手は疲れた私達はひと息ついた。
『えー、こちら事件現場の「林研究所」前です』
テレビのニュースで流れていた「林研究所」とは、たまを作った研究所らしいが殺人事件が発生したようだ。
殺害されたのは林流山という研究所の博士。
奉行所は目撃者の情報をもとに”芙蓉”伊−零號試作型を博士殺害の嫌疑で捜索しているらしい。
ん？この顔なんか見覚えあるぞ。
「たまさ…ん…！？」
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作者名：憐
| 作成日時：2014年3月12日 2時
