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〜File1〜旧校舎怪談4 ページ5

遅刻確定のため、教室に入り先生に謝りながら着席

その際に麻衣からゴメンねという目線が送られてきたのでにっこり笑って
(大丈夫だよ〜)と念を送る
気付いてるか分からんけど

そして、放課後になった

私と麻衣が帰り支度をしていると、恵子たちが私たちの机のまわりに集まってきた

「あれえ?麻衣とAったら、帰るの?」

「そだよ。なんで?」

『そーそー、帰るんだよ』

「だってほら、昨日の転校生、来るって言ってたじゃない」

…転校生?あ、渋谷氏のことね、そういやそんなこと言ってたね

「渋谷氏?」

麻衣もそういえば、と気付いた様子

「そう。会わないの?」

麻衣からしたら、今朝のこともあるし、あの顔をもう見たくはないんだろうな、と容易に想像がつく

ていうか顔に出てるし…本当かわいいんだから

「帰る」

麻衣が宣言すると、恵子は呆れたように麻衣を見たあと、私にも

「なんでえ?麻衣って変わってるー、それにAまで帰るなんて!」

『いや、別にあの人にそこまで興味ないし…』

苦笑い、顔だけでそんなに盛り上がれてすげぇよ本当

「ま、いいわ。ライバルは少ないほうが」

「言えてる。今のとこ、あの先輩に眼を付けてるの、あたしたちだけみたいだよ。やったねっ」

恵子ったら本当に嬉しそうだな

「でも……本当に来てくれるかなあ」

祐梨が言うとミチルは

「来るでしょ。昨日、かなり乗り気だったもん」

あっさり断言しながら、制服を伸ばしたりさすったり、整えるのに余念がない。
恵子も負けじと色付きのリップクリームなんか取り出して

「でもさー。昨日は驚いたねえ。雰囲気、盛り上がってたじゃない?あたし、本当に幽霊が出たのかと思った」

「あたしもぉ」

「幽霊よりいいものを釣っちゃった感じ。今日、何話そうかって悩んじゃったわ」

などなど、話が尽きそうにはない、この隙に帰れば良いのでは…?と思い、麻衣の制服の袖を引っ張り、教室を出ようとした

そう、出ようとしたのだ

「ちょっと」

声をかけてきたのはクラス委員の黒田直子女史だった。かなり神経質な感じで取っつきにくいタイプ

おっと、逃げようとしたのが裏目に出たかな〜?

「あ、黒田さん、さよなら」

祐梨が無邪気な笑顔を向ける。それにニコリとするわけでもなく、黒田女史はかえってピリピリした感じだった

「さよなら、じゃないわ。あなたたち、今、何の話をしてたの」

ずいぶんと頭ごなしに問い質す口調だった
そりゃこんなんじゃ友達も出来ないよ

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梨花 - 更新大変でしょうが、いつまでも応援しています! (2019年11月28日 18時) (レス) id: f3674189e1 (このIDを非表示/違反報告)
りーさん。(プロフ) - 面白いです!!続き楽しみです♪ (2019年2月2日 1時) (レス) id: ea3558cf25 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます^ ^ (2018年12月28日 10時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アサヒ x他1人 | 作成日時:2018年8月11日 15時

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