検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:4,943 hit

煩悩八 ページ9

もう遅いのだが、なんでこの一週間気づかなかったんだろうと思う。いくら吉原で見かけようが、隊服だったのだ。少し考えれば女好きの幕臣の護衛でもしているんだと分かった筈なのに。
今までの土方の、俺だけに見せていると思っていた顔が他の奴も知っていたのかと思うと悔しくて、悲しくてそれどころでは無かった自分を殴りたい。危うく愛しい愛しい天使を手放すハメになりそうじゃないか。
それに、自惚れているわけでは無いが、俺という相手がいる中で元々禁欲的な土方が女を買うわけないじゃないのか。
いくら今日を悔もうが、いくら自分を罵ろうが本当にもう遅い。これからを考えるしかないのだ。
手立てはある。明日素直に謝りにいく事だ。それしかない。まあ性格上スラスラスムーズに言うことは難しいかもしれ無いが。
あの子は放っておけば置くほど自己嫌悪のジェットコースターのスピードをあげる。そして終いには地に落ちて大破するか、スピードの上げすぎで脱線するか。考えただけで恐ろしい。

明日言おう。
こういうものは早ければ早いほどいい。

煩悩九→←煩悩七



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 銀土 , BL   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シチ副長 | 作成日時:2018年1月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。