do not care 1 ページ3
「やばい遅刻！！！」
次が実践魔法の授業とか！！！あのA先生の授業で遅れるとか、俺ホント今日ついてない！！！
階段を降り、急ぎ足で向かうが皮肉にも授業が始まる鐘の音は響いた。あと少しの所だったのに。
コロシアムに向かうと、もう他の生徒は練習していて先生は俺の方をじーっと見ていた。
「いや〜ちょっとトイレが混んでて遅れちゃいました笑すみません〜」
な〜んて適当な理由を並べペコペコと頭を下げた。
まぁ、女の先生だし許してもらえるだろうと心の中でちょっと甘えていた。
それを見た茶髪の教師は、出席表を確認しながら淡々と言葉を吐いた。
『あっそう。じゃあ次からは早めにトイレに行っておいて？ここでやる練習でビビって漏らされても困るから。………何ニコニコしてるのかしら？気持ち悪いのだけれど』
そんな甘さは一刀両断。言葉のナイフがエースの胸にクリティカルヒットした。
気持ち悪いは思春期男子には、大きなダメージだろうに
『もういいわ、早く練習についてくれるかしら？そこに居られると邪魔』
と言うと教師は美しい髪をなびかせ他の生徒の所へ行ってしまった。
「なんだあれ……………」
────────
感じ悪っっっ!!!
大きい声と共に一瞬周囲がザワついたが、すぐにまた騒がしい音に掻き消された。
「どうしたの？エース、お腹すいてるの？それとも生理？」
「どうせA先生に怒られたこと、まだ怒ってるんだろう？お前が遅刻したんだから仕方ないだろ」
「自業自得なんだゾ〜」
「でもさ〜！あそこまで言わなくてもいいじゃん！」
鋭い言葉と視線を思い出すだけでイラつきが止まらない。確かに遅刻してヘラヘラしていた自分も悪いが、大勢の前で何もあんな恥をかかさなくても。
ハートの少年はぶつくさと文句を言いながら、パンを口の中に放り込んだ。
「はいはい、怒らないの〜！」
「監督生優しい〜あーあー……同じ女子なのにこうもちげーんだなー」
大人って嫌な感じ。
そう考えるとまたあの教師の顔が目にチラチラと入るので考えないようにした。
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如月楓(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! 更新頑張ってください! 応援してます❗ (2023年4月6日 0時) (
レス) @page50 id: ad808662e3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。本当に綺麗なお話です。キャラクターに人間らしさというものが綺麗に表現されていて、とても心が惹き付けられました。これからのご活動も心より応援しております。いつかネムさんが明るい気持ちで帰ってきてくださることを心から願っております。 (2023年2月7日 1時) (レス) @page50 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
雷雨 - お姉様…？ネムさんの作品ほぼ見させていただいたのですが、とても面白いです！続きは出ないのでしょうか…？ (2022年5月15日 20時) (レス) @page50 id: afa040ec2a (このIDを非表示/違反報告)
もんみ(プロフ) - 面白いです！続編は出ないんてしょうか？ (2021年8月24日 20時) (レス) id: 8a61fa6983 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅぺっと狐(プロフ) - 一気読みしちゃいました！とても面白かったです！「終わり」となっていますが、この物語の続編はでませんか…？ (2021年7月28日 21時) (レス) id: c8c58a6bc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネム | 作成日時：2021年1月16日 18時
