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秀明が終わっても、結局渡す相手は決められずにいた。
私は、はぁとため息をつくと、家に帰る為にゆっくりと歩き出す。
奈子なら黒木さんがタイプかな…
最後に呟く様に言った奈子。
黒木くん…私からのチョコは受け取ってもらえるかな
その時だった、後に大きな出来事に発展することとなる出来事に逢うのは。
「タカ、久しぶり」
「あぁ、待ってたよ」
目を細めてじっくり見詰めると、そこにいたのは、
あの黒木くんと、私の知らない女性だった。
黒木くんのコネの量は私とは比べられない位の量だってことは知っている。
けど………。
どう見ても、仲の良い“カップル”としか見えなかった。
やがて私は、黒木くんが、“あの”黒木くんじゃないんだと疑い始めていた。
私の所から見えるのは黒木くんの後ろ姿。
これ以上近付いたら黒木くんにバレてしまう。
「タカ、はいチョコ。
バレンタインデーじゃないけど今日しか会えないんだから許してね」
そう言ってケラケラ笑う女性。
なんで笑っているんだろう…?
「ありがと、ありがたく受け取らせて貰うよ。」
そうして黒木くんが受けとる音がした。
黒木くんまでもがクスクス笑っている様にも感じる。
「近くのバーでも行く?」
「あぁ。」
私は立ってもいられなくて思わず走り出した。
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雲雀 - とても面白いです…!!!続き、楽しみにしています。 (2020年8月8日 18時) (レス) id: d9b533d589 (このIDを非表示/違反報告)
サファイア - この続きないんですか?絶対面白いと思うんですが? (2020年8月1日 8時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美颯&まや x他1人 | 作成日時:2020年7月26日 11時