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「アーヤ、送るよ？」
奈子に勧められてチョコは買って、秀明にもちゃんと持ってきた…けど。
私はKZを出待ちしている女の子の溜まり場をそくささと逃げる様に通りすぎた。
去年は砂原に渡して、不良に絡まれたんだっけ。
黒木くんに渡そうと思って、ちゃんとカードも用意してきたけど。
やっぱり今年も不幸なバレンタインデーが起きてしまう様な気がする。
そんな中、誰にも渡せず落ち込んでいる私の肩をぽんっと軽く叩いた。
振り返ってみると、艶やかな微笑みを浮かべた“あの”彼がいたんだ。
昨日のあの出来事を見てしまった私が、
普段通り、黒木くんと接することなんて出来る訳がない。
「く、黒木くん……?!」
「ん？どうしたの？」
それでも黒木くんは私のぎこちない対応にも気にせず、私にニッコリ微笑んだ。
大人だなぁ………
私はそんなことを思っていた。
「送ろっか？」
「ううん、ごめんね
またの今度にお願いしても良いかな」
「……昨日の、見てたんだろ？」
私が申し訳無さそうに目を伏せる。
「アーヤ、勘違いしてるね」
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雲雀 - とても面白いです…!!!続き、楽しみにしています。 (2020年8月8日 18時) (
レス) id: d9b533d589 (このIDを非表示/違反報告)
サファイア - この続きないんですか?絶対面白いと思うんですが？ (2020年8月1日 8時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美颯&まや x他1人 | 作成日時：2020年7月26日 11時
