【呪術廻戦】壊したいくらい愛してる【短編集】

【五条悟】僕の奥さん　リク ページ9

五条悟side


　僕には超可愛い奥さんが居る。僕の仕事の関係で同居はしてないけど。
　名前はA。3年前に大学に通うために此処、東京へ引っ越してきたらしい。
　Aはとても丸みを帯びた性格をしていて、誰にでも優しい。

　大学でも、どんなに嫌味を言う人に対しても笑顔で話をする(まぁ、その人にはしかるべき処置を施したが)し、電車ではお婆さんに席を譲ってあげたり、迷子の子供を迷子センターまで連れて行ってあげたりと、とにかく優しい。




　でも、そんなAは最近僕に対して冷たい。
　電話を掛けても繋がらないし、仕方ないから手紙を書いても返事をくれない。

　最近仕事がたて続けに来ているせいでまともに会うことも出来ていないから、どうやらAは拗ねちゃっているようだ。
　そんな所も可愛いんだけどね！

　でも、さすがに僕も寂しくなってきたから、今日はAを驚かすためにに会いに行くことにした。

ー ー ー ー ー ー ー ー ー

五条「……………は？？」


　Aの大学の授業が終わる時間を予測して、昇降口で彼女を待っていた。話しかけてくるウザい女共を適当にあしらっていれば、Aが出てくるのが見えた。



　何処の誰とも知らない男と手を繋ぎながら。

　さすがに頭にきた。いくらAに構ってあげられていなかったとはいえ、浮気されているとは思いもしなかった。

　Aに近付き腕を引っ張って、怒りを孕んだ声で彼女に言った。


五条「ねえ、この男誰なの。」
A「……え？えっと、どちら様ですか？」
五条「は？？何言ってんの？Aの旦那の五条悟だけど。」
A「何を言っているんですか？…離して下さい！私は貴方と付き合う所か初対面ですよ！？」


　怯えた様子でAは僕を拒絶する。
…………どうしてAは僕をそんなに恐怖に満ちた目で見ているんだろ？





Fin.

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