A級9位「雪平隊」は兄妹チームらしい【WT】

中位戦 ページ30

三《B級ランク戦 第4戦。昼の部がまもなく始まります。実況担当は風間隊の三上、解説は風間隊の風間隊長と玉狛第1の木崎隊長です》



風《前々回の烏丸同様、お前がここに来るのは珍しいな》



木《諏訪、雪平、風間が揃ってるならと思ってな》



三《雪平隊はROUND3を雪平A隊員の体調不良により欠席となったため、順位変動で中位に降格！雪平隊長と諏訪隊長、そして解説のお2人は同い歳の縁があります！》



風《雪平がAに私情を挟んで指示を出すとしたら真っ先に諏訪をやりに行くだろうな》



木《まぁ、戦力的に見ればAは元A級…単独の戦闘力ならトップクラスだ。誰から狙っても構わない……とか雪平なら言いそうだが》





雪「誰から狙ってもいいぞ。諏訪は見つけたら首を斬ってくれ」



『お兄ちゃん、言い方！……今回はちょっと、派手に動き回らないとまずそうだね』



雪「ああ」






風《雪平隊は思ったより今回苦戦しそうだな》



三《！というと…？》



風《雪平隊は今回どことも当たったことがない。Aは個人ランク戦も自分の仲のいい奴としかやらないから情報がかなり少ないはずだ》



木《記録もあまり見れてないだろうな。雪平は体調が万全になるまで何もさせなかっただろう…その分、あいつが見てるかもしれないが》



風《それだけじゃない。「足止め」でもない限り他の隊はAを避けるはずだ》





『よーし…走るぞ〜！！』



雪「俺が道は示すよ」



『うん！』







さてさて…頑張んないとね




雪《バッグワームで日浦さん以外に2人消えてる。多分転送されたのは間隔的に西と東に1人ずつ…Aに一番近いやつは北だな》



『北狙う？』



雪《ああ。北西の奴が多分合流しようとしてるから気をつけろ》



『了解！』



雪《…！警戒！！》



『！』



ドカァンッ！！！！！！！



《…ビックリした〜…那須ちゃんかな？合成弾だったね》



雪《弾道解析完了》



《さっすが！仕事早い！！》



アステロイド ＋



雪《！奇襲！！》



『っ！』ｷｨﾝｯ



熊(外した…！)



《那須隊は私狙いってこと？自分で言うのも何だけど…結構勇敢だね》



雪《日浦さんも狙撃位置についてるんだろう。…いや、待て》



《ん？》



雪《これは、本格的にまずいかもな》

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