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ブー、ブー。
コンコン。
「ん、なに……?」
静かな部屋に響く音。
結局あのあと私も直ぐに寝てしまって、どうやら朝になってるみたい。
隣のベットを見れば、眠ってる大ちゃん。
私の携帯じゃない。
ブー、ブー。
コンコン!!
「ん、この部屋?」
しかも大ちゃんの携帯のバイブの振動音のようで、そのあとに部屋がノックされてる。
え、誰?
大ちゃんは起きる気配全くなくて。
羽織を着て恐る恐る部屋のドアを開けてみる。
「は、はい?」
「あ、すいません。ここって佐久間泊まってますよね?」
「えっと、あ……」
ドアの隙間から覗いた顔は、大ちゃんと同じメンバーの深澤辰哉さんだった。
うわあ、これで芸能人何人目だろう。
じゃなくて……
「はい、大ちゃ……佐久間さん居ますよ」
「あ! 話は聞いてるんで大丈夫っすよ!あの部屋入っても大丈夫っすか?」
「あ、どうぞ!」
「失礼しま〜す」
携帯で時間を確認したら、まだ朝の6時過ぎ。
こんな朝早くにどうしたんだろ?
「佐久間〜、お〜い、起きろ〜!」
深澤さんは布団を剥ぎ取って、遠慮なく大ちゃんを起こす。
手探りで取られた布団を探す大ちゃんの耳元で 「起きろー」と再度言うと、ようやく大ちゃんは目を開けた。
「……は? ふっか、なんで?」
「急遽だけど今日の本番の振りをちょっと変更する事になって、その打ち合わせがてら7時から朝飯食うことになったから呼びにきた」
「変更……マジか…」
寝癖のついた頭をポリポリとかいて、深澤さんに 「ありがとう」 と告げると、持って来ていた財布と携帯だけ持ってベットから出るが、まだフラフラ。
「大ちゃん、大丈夫?」
「ん〜Aちゃん、ぎゅー」
「ちょっ…大ちゃんっ」
深澤さんが見てる前で抱きついてくる大ちゃんに慌てていれば、
「大丈夫でーす」
と、気にしないからって手を上げられる。
そちらが気にしなくても私が気にします。
「大ちゃん、ほらお迎え来てくれたんだから行かなきゃ」
「うん、行くよ〜。また連絡すっからね〜」
「わかった。今日も頑張ってね」
入口まで見送る時にはパッチリお目目になった大ちゃん。
「いやー彼女に頑張ってって言われたら頑張れるわ。ありがとうAちゃん、行ってきます!」
「うん、行ってらっしゃい」
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ゆきんこ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、コメントありがとうございます!こちらにコメント頂くのは結構久しぶりなので嬉しかったです!Twitterも是非お越しください(^^) (2021年2月10日 9時) (レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 楽しく読ませて頂きました!素敵な佐久間さんに癒されました!Twitterもリクエストさせて頂きました…!今後も応援しています! (2021年2月9日 23時) (レス) id: 0de26007c0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ゆきちょなさん» コメントありがとうございます(^^)キュンキュン超えてギュンギュン!!新しい(笑)更に超えてもらえるような作品作り頑張ります!! (2020年7月20日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちょな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!もうキュンキュン超えてギュンギュンですね(*´ω`*)次回も更新楽しみにしています! (2020年7月19日 23時) (レス) id: def4041367 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - さっくりさとこさん» ありがとうございます!きゅるるんな佐久間さん可愛いですよね(^^)こちらの佐久間さんは年上お姉さまを手玉にとる方なので、可愛さ炸裂させる予定です!頑張ります!! (2020年7月19日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年7月10日 15時