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ホテルの部屋につくなり ｢シャワー浴びてきなよ｣ って。
テレビをつけてベットに腰掛けた大ちゃんの前をスタスタと通り過ぎて、冷静をたもって着替えを持った。
立ち上がると同時にふわりと背後から伸びた腕に包まれる。
ドキッ
夜景の映る窓に私たちが反射して写ってて、見つめていると大ちゃんの視線と絡み合った。
｢Aちゃん良い香り｣
｢……大ちゃん、シャワー行くから｣
｢一緒に入る？｣
｢狭いよ｣
｢広かったらいいわけ？｣
｢………｣
耳元で笑い声がして、チラッと見上げると顎を持たれて後ろを向かされる。
見上げる私と、見下ろす大ちゃん。
｢ねえ、今日はいい？｣
｢……っ、｣
伏し目がちの視線と、口角の上がった唇が妖しく誘惑してくる。
｢と、とりあえずシャワー浴びてくるからっ｣
大ちゃんの腕の中から抜け出して、急いでシャワールームへ入った。
ガチャと鍵をかけて、ふぅと深く息を吐いた。
入ってすぐにある大きな鏡に映る自分の顔が戸惑いに揺れている。
このまま私は、大ちゃんとそういう関係になっていいのかな？
恋人だからって大ちゃんは言うけど、それって本物じゃなくて"ごっこ"なんでしょ？
ザザーッと、シャワーから流れてる温かいお湯では僅かに湧いてくる不安は洗い流せなかった。
.
髪を乾かしてからシャワールームを出ると、聞こえるのはテレビの中の賑やかな声。
｢大ちゃん？｣
ベットに横たわって静かに寝息を立てている。
握られたままの携帯。
寝落ちしたってやつかな。
｢風邪ひいちゃうよ｣
掛け布団を掛けるには大ちゃんを動かさなきゃいけないけど、私にはそれは無理なのでもうひとつのベットから布団を取って大ちゃんにかぶせた。
風邪をひかせるわけにはいかないからね。
寝顔を見ると幼なさがあって、さっきまであんなにドキドキさせられていた相手とは思えない。
ねえ、大ちゃん。
もしも大ちゃんが""期間限定"なんて言わなかったら、私は素直に大ちゃんの腕の中に飛び込めていたかもしれないよ。
でも所詮私はただの幼なじみのお姉ちゃんで、大ちゃんはかっこいいキラキラのアイドルなんだよね。
｢卑怯だよね……｣
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ゆきんこ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、コメントありがとうございます！こちらにコメント頂くのは結構久しぶりなので嬉しかったです！Twitterも是非お越しください(^^) (2021年2月10日 9時) (
レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 楽しく読ませて頂きました！素敵な佐久間さんに癒されました！Twitterもリクエストさせて頂きました…！今後も応援しています！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: 0de26007c0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ゆきちょなさん» コメントありがとうございます(^^)キュンキュン超えてギュンギュン！！新しい(笑)更に超えてもらえるような作品作り頑張ります！！ (2020年7月20日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちょな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！もうキュンキュン超えてギュンギュンですね(*´ω`*)次回も更新楽しみにしています！ (2020年7月19日 23時) (レス) id: def4041367 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - さっくりさとこさん» ありがとうございます！きゅるるんな佐久間さん可愛いですよね(^^)こちらの佐久間さんは年上お姉さまを手玉にとる方なので、可愛さ炸裂させる予定です！頑張ります！！ (2020年7月19日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年7月10日 15時
