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携帯のアラーム音で目を覚ます。
｢んっっっ、いたっ！｣
背伸びをしたら普段はぶつかることのない場所に手が当たって、そうか私 昨日 大ちゃんの家に泊まってるんだったって思い出す。
てこは此処は大ちゃんのベットで隣には居るんだよね？
くるりと向きを変えたらいた。
スヤスヤと寝息を立てる大ちゃん。
萌え袖での両手を揃えて頬の下に挟んで縮こまって寝てる。
猫みたい。
あ、そういえばムーンは元気にしてるのかな？
｢ん〜、ん？｣
｢あ、ごめん起こした？｣
サラサラの前髪を指で遊んでいたら、ゆっくりと目を開いた大ちゃんは、寝ぼけ眼で私を見つめるとふにゃりと微笑んだ。
その顔がまあ可愛い。
｢良かった、夢じゃなかった｣
｢なにが？｣
｢昨日のこと全部。起きたら夢ってオチかな…て｣
夢オチ。
まるで大ちゃんの好きなアニメのような発想だね。
モゾモゾと布団に潜ってしまった大ちゃんは、私の胸元に顔を埋めてぎゅっと抱きついてきた。
｢ちょっ…｣
｢あったかい。もう起きちゃうの？｣
大ちゃんは起きる気がないのか、慌てる私の胸に顔を寄せて甘えたモードに入ってしまった。
小さい時、一緒にお昼寝してた時も大ちゃんは寝る時は私を抱き枕のようにして眠り、起きる時は甘えん坊になって起きたくないと駄々をこねていた。
それでも私はこれから身支度をして会社に行かなきゃ行けないから、私に甘えてくる大ちゃんを押しのけてベットから出る。
｢んにゃ〜、いっちゃだめ〜｣
｢っっ…会社遅刻するからっ！｣
ううっ！ 可愛い！
もう一度ベットに戻って撫で回したいくらい可愛い！！
けれど社会人として遅刻するわけにはいかないから、我慢だと叱咤して洗面所へ向かった。
身支度を整えてから再び大ちゃんの寝ている寝室へ入る。
｢大ちゃん、大ちゃん｣
｢…んあ？｣
｢私もう行くね？ 大ちゃんもお仕事遅れないようにね！｣
｢んんー｣
慣れない駅を使う時は余裕を持ちたいタイプの私、少し焦り気味に別れを告げて玄関に向かった。
パンプスを履きドアに手をかけた時、廊下をペタペタと歩く音に気付き振り返る。
｢行ってらっしゃい、Aちゃん｣
ちゅと頬に柔らかい感触。
｢行って、きます｣
まだ寝癖のついた可愛い年下の幼なじみに手を振られながら見送られるなんて、私こそ夢を見てるんじゃないだろうか？
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ゆきんこ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、コメントありがとうございます！こちらにコメント頂くのは結構久しぶりなので嬉しかったです！Twitterも是非お越しください(^^) (2021年2月10日 9時) (
レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 楽しく読ませて頂きました！素敵な佐久間さんに癒されました！Twitterもリクエストさせて頂きました…！今後も応援しています！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: 0de26007c0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ゆきちょなさん» コメントありがとうございます(^^)キュンキュン超えてギュンギュン！！新しい(笑)更に超えてもらえるような作品作り頑張ります！！ (2020年7月20日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちょな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！もうキュンキュン超えてギュンギュンですね(*´ω`*)次回も更新楽しみにしています！ (2020年7月19日 23時) (レス) id: def4041367 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - さっくりさとこさん» ありがとうございます！きゅるるんな佐久間さん可愛いですよね(^^)こちらの佐久間さんは年上お姉さまを手玉にとる方なので、可愛さ炸裂させる予定です！頑張ります！！ (2020年7月19日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年7月10日 15時
