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ウェ「はぁ…懐かしいなぁ…」
『ここに来たことあるの?』
ウェ「まあね」
『トワリン…今も泣いてるのかな…』
ウェ「そういえば君たちはトワリンのことをどう思ってるんだい?気になるなぁ」
蛍「えっ、それ、急いで教えてもらわなくてもいいって言ってたじゃない」
ウェ「まあいいよ。ここに戻ったのは久しぶりだからさ。それにボクの帰りに不満を抱く者もいるみたいだしね」
ウェンティが草原の方を見つめている
私たちもそっちの方を見てみると、緑の風元素を纏ったふわふわした物体が辺りを飛んでいる
パ「風が———強すぎて———目も開けてられないぞ———。あの生き物…そよ風の平原でしか現れないはずじゃ?」
『…ッ、ウェンティを追ってきたんじゃない?』
パ「蛍、A…あいつと「風」元素の関係は、お前らよりもずっと深いみたいだな」
〜なんとか緑の生き物を倒し終わった〜
ウェ「ふぅ…風向きの影響を受けるのは龍だけじゃないようだね…そうだ、さっき誰かに龍の過去を教えてもらった
って言ってたね?」
蛍「うん(╹−╹))」
〜理由を説明中〜
ウェ「…そうだったのかい?リサという人は、そういう風に思ってるんだ。
そう、ここまで来たのは双方が武力行使をし始めたからさ。でも彼の最初の憎しみは、人々が「四風守護」
を祀らなくなったからじゃない。あれは自然に生まれた憎しみなんかじゃないんだ。
腐食された後の産物だよ」
パ「ふ、腐食?」
ウェ「心臓に流れ込んだ黒い血が彼を苦しめ、何年もの間、穏やかに眠れていないんだ。だから今回、目覚めた彼の
精神がアビスの魔術師の呪いによって腐食してしまった」
蛍「モンドで聞いたような…」
『アビス…』
ウェ「そうさ、人ならざる者によって結成されたアビス教団、人類の敵となる組織だよ。
もちろん、今アビス教団は君の力を狙って動いているだろうね。気をつけるんだよ」
『う、うん…』
ウェ「彼らのことはよく知らないけど、人間の世界に対して深い悪意を持つことだけは知っている。
荒野のヒルチャールも、ヤツらの指揮で動き、ヤツらの手足となってるんだ。ここに来るまで、ボクも
トワリンと同じ呪いに蝕まれていた。でも、今ボクたちのいる場所は「英雄の象徴」、モンドの全ての源だ。
木々の隙間から流れる風は心地よく、ボクの好きな匂いがする」
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ゆっきーぷ - 質問やリクエストなどがありましたら是非よろしくお願いします! (2022年8月15日 14時) (レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ - まりなさん» 初コメありがとうございます!!語彙力があるって生まれて初めて言われたかもしれません!(笑)。夢主ちゃんの今後の展開を楽しみのしていてください! (2022年8月9日 9時) (レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 初コメ失礼します!面白くて一気読みしちゃいました!夢主ちゃんの力がどんなふうになっていくか楽しみです。それと、その語彙力ください!!! (2022年8月8日 22時) (レス) @page50 id: a59eb9fed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年8月3日 5時