原神〜2人の姫と1人の王子〜 I

風を捕まえる異邦人　風物鳥瞰〜風と共に来た騎士〜 ページ4

パ「ほら、言葉は詩となり風と共に流れるだろ。それで…その中にきっとお兄さんの情報が
　 あると思うんだ。もちろん神が答えてくれるかは、やってみないとわからないけどな…よし！
　 急ごう！」




——————




『これが…七天神像…』




お姉ちゃんと一緒に土をゆっくり踏み神像に向かって歩く

七天神像に触れてみると、光り、ほのかな風が吹き通る


そして神像が光り、風神様の手に光が宿った


そこから出てきた球が私とお姉ちゃんの方向に飛んできて、体の中に入っていった



この光はとても温かかった




パ「どうだ？この世界の「元素」を感じたか？どうやら、お前たちは神像に触れるだけで「風」の元素力を手に
　 入れられるみたいだな。この世界の外から人が力を得るには、お前らみたいに簡単じゃないんだぞ」


蛍「この力の源…やっぱり…」


『うん……私たちはこの世界の人間じゃないから…』


パ「ここから西へ行くと、自由の都「モンド」に行けるんだ。モンドは「風」の都市で、七神の中で風神を祀って
　 るんだ。神像から力を得られるお前らなら、そこで神の手がかりを入手できるかもな？それと、モンドには
　 吟遊詩人みたいな人がたくさんいるから、お兄さんの情報が手に入るかもしれないぞ。
　 よしっ、じゃあ行くか！この世界の元素はお前らの祈りに応えた。いい兆しだとオイラは思うぞ」




——————




『風と共に去れ！』


蛍「風刃！」



パ「大分、上手に使えるようになってきたな。今のは神像から得た風元素の力だ。
　 ああ…オイラもこんなカッコいい戦い方ができたらなぁ」


『あはは、ありがとう(^^)』


蛍「じゃあ先に進も」


『うん！…あっち？』


蛍「そう」



“ヒュォォォ”



上空で巨竜が飛んでいる



パ「わっ、なんだあれ？なんかデッカいやつが空を飛んでるぞ！森の奥に行ったみたいだ。気をつけて進もう」




【in森の中】




『ここは自然がキレイだね』


蛍「そうだね。今までたくさんの世界に行ってきたけど、この森は静かで澄んでるね」


『うん……それに…あったかい』


蛍「？」



パ「ん？見ろよ、あれ」




木の陰まで走り、そーっと様子を見る

するとさっきの大きな竜と１人の少年がいた




？「怖がらないで。…安心して、ボクは帰ってきたよ」




『……あのドラゴン……泣いてる』



蛍「え？」




パ「アイツ…ドラゴンと話してる…？」

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