原神〜2人の姫と1人の王子〜 I

風、勇気と翼 ページ18

ア「蛍とA！探したんだよ！この前あげた風の翼はどう？」


蛍「良い感じだよ」


『うん。最近よく使わせてもらってる』


ア「結構、楽しんでるみたいだね。けど、飛行免許はまだ持ってないよね？」


『飛行免許…？なに？それ』


ア「名前のまんまなんだけど、その飛行免許を持っている人だけが、このモンド城内を飛行できるんだよ」


パ「えっ…蛍とA、もう結構飛んでるぞ…そんな話、全然聞いたことない…」


『城内で結構飛んでるかも…』


ア「毎日あちこち飛んでたから、みんなの目に留まったみたいだね！」


パ「えへっ。じゃあ、今日は飛行免許を届けに来てくれたのか？」


ア「まさか！騎士にだってちゃんと規則があるからね。飛行免許はテストに合格してから騎士団が発行するの。
　 今日は試験官として、あんたたちの飛行免許のテストを監督しに来たんだ！
　 風の翼を渡したのは私だからね、責任を持たないと———きっと、ジンさんもそう言うし」


パ「テスト…なんか面倒だな。でも、アンバーが試験官なら…」


蛍「『ちょっとくらいズルしても…／自力で頑張ろ！』」


ア「そんな目で見ないで、絶対にダーーーメだからね。っていうか蛍、あなたが姉なんlでしょ？妹の方がしっかり
　 してるってどういうことよ」


蛍「でもAを育てたのは私だよ？つまり私もしっかりしてるってことだよね！」


ア「うーん……？まあでも簡単な試験だから安心して。風魔龍を撃退した時の飛行ができれば問題ないはずだよ。
　 でも、規則と飛行基準は守らないとダメだからね」


『規則…？』


ア「この《飛行指南》をあげる。覚えなくてもいいけど、理解はしておいてね。例えば、２人で風の翼を使うのは
　 禁止とか、重い荷物を持って飛ぶのは禁止とか、風スライムを使った飛行は禁止とか……とにかくよく読んで
　 おいて。リサさんに魔法を教えてもらった時だって、私も厚い本をたくさん読んだんだから…」


パ「分厚いな…仕方ない。とりあえず読んでみるか」


ア「うん！読み終えたら風立ちの地に来て」



















パ「西風騎士団の《飛行指南》、タイトルからして難しそうだ…」


蛍「とりあえず読んでみよう」


『そうだね』




アンバーが離れた後、蛍、A、パイモンはアンバーの「飛行指南」を読み始めた…

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