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リ「東風の龍・トワリン、南風の獅子・ダンディライオン、北風の狼・ボレアス、西風の鷹・セピュロス…
  それらはモンドの四方の風の守護者で、風神「バルバトス」の眷属でもあるわ。
  トワリン———それが風魔龍の名前よ。人々に風魔龍と呼ばれる前、彼の者は「四風守護」の「東風の龍(トワリン)
  だった。四方の風の中で、トワリンがそのうち三つの力しか使えない原因がこれよ。
  彼は初めに「自身の力」を燃やし尽くしてしまったからね」


蛍「どうして?」


リ「たぶん…「憎しみ」だと思うわ」


『憎しみ…?』


リ「モンドに対する憎しみよ。その憎しみを風よりも強い力にし、そして彼は魔龍になった…」


パ「でも、「四風守護」だったのに、なんで…なんで守るべき都市を憎むようになったんだ?」


リ「……モンドの人間としては、とても言いにくいわね。これを読むといいわ…百年以上も前の出来事よ」




空にかかった雲が晴れ、ところどころにあった竜巻も消え、モンドには再び青空が広がった




パ「ふぅ、やっと全部片付いた。これでモンドの元素の流れも、地脈の循環も元通りになるだろうな」


『よかった…』


パ「騎士団に戻ってみるか?もちろん、他にやりたいことがあったら、オイラも付き合うぞ」


『あ、そういえば…四風守護の神殿でまた「失われた風神の瞳」を手に入れたでしょ?』


蛍「うん」


パ「そうだな。今後も入手するかもしれないけど、そいつの使い道を忘れるなよ」


『………』


〔納得していない、という顔じゃな?〕


パ「わっ!いきなり喋るなよ…びっくりするだろ」


〔妾がいつ喋ろうとそなたには関係ないじゃろ〕


パ「なんだと…!」


蛍「まあまあ、落ち着いて……それで納得してないってどういうこと?」


〔そのままの意味じゃ。A、お主、さっきの魔術師の話が納得いかんのじゃろう?〕


『うん……』


パ「どういうことだ?」


『風魔龍……ううん、トワリンは本当に憎しみだけで襲ってるのかなって……前に拾ったあの赤い石…あれは確かに
  トワリンと同じ物を感じたの…でも本当の気持ちなんて喋らないとわからない…』


〔ならば対話を試みれば良い〕


『え?』


〔その風魔龍とやらと話せば良いではないか〕


『それができたら苦労しないよ……はぁ、でもそうだね。こんなところでめげてる暇ないか!
  よし!頑張ってトワリンを正気に戻そう!』


パ・蛍「おー!」

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ゆっきーぷ - 質問やリクエストなどがありましたら是非よろしくお願いします! (2022年8月15日 14時) (レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ - まりなさん» 初コメありがとうございます!!語彙力があるって生まれて初めて言われたかもしれません!(笑)。夢主ちゃんの今後の展開を楽しみのしていてください! (2022年8月9日 9時) (レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 初コメ失礼します!面白くて一気読みしちゃいました!夢主ちゃんの力がどんなふうになっていくか楽しみです。それと、その語彙力ください!!! (2022年8月8日 22時) (レス) @page50 id: a59eb9fed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年8月3日 5時

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