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ラ「お三方、物を取りに行く前に、いくつか確認したいんですがね。
今日の在庫はお三方が思うほど多くはない。この間、ハッラの実がネズミにたくさん盗られて
しまったからね」
蛍「それはめでたいね」
ラ「へへっ、ありがとうございやす。今後もっといい物が入ったら、先にお知らせしますよ。
お客さん方はすごい腕前の持ち主のようですな。どうです、今日は食べるとめまいがするようなものに
するってのは?」
ふぅ…落ち着け……普通に…自然に…
『み、耳鳴りもするともっといい』
ダ、ダメだ!緊張しちゃう…!
パイモンはそんな私を励ますように言ってくれる
パ「そうそう、そう答えなくちゃな。でも食べるとめまいや耳鳴りがするようなハッラの実って、想像するだけで
怖いぞ」
ラ「ハッラの実はスメールシティの方法で
『オルモス港の方法で』
よし、今度は自然だったよね
ラ「おっと、お客さんたちは太っ腹だね。綺麗に梱包してあげますよ。
…お三方の情報は確認済みですぜ。ドリーさんはこの先に待って…しまった、マハマトラだ!早く逃げろ!」
ラウナックがいきなり声を潜めたかと思うと、いきなり叫んで逃げて行ってしまった
え?マハマトラ?
そんな色はどこにもないけど………これも試練ってこと?
パ「なに、マハマトラ?どこにいるんだ?やつらに捕まったら大変だってアルハイゼンが言ってたよな。
オイラたちも早く逃げよう!」
パイモンは完全に信じ込んで慌てる
私もとりあえず話に乗って、ラウナックが逃げた方へ追いかける
私たちが一生懸命逃げていると、奥の通路から小さなピンク髪の女の子に引き留められた
なんかいかにも胡散臭い商人って感じがするけど…
?「こっちこっち、さあ、もう逃げる必要はありませんわ」
私たちはとりあえず近づいてみる
パ「さっきオイラたちを呼んだのはおまえか。でもこの場所って本当に安全なのか?本当に逃げなくて大丈夫
なのか?」
すると後ろからライナックが来た
ラ「ドリーさん、この方々はハッラの実を買いに来たお客さんでさぁ。人はもう案内したんで、おれは先に
失礼しやす」
ええ!?
この人が……ドリーだったの!?
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年12月18日 23時