原神〜2人の姫と1人の王子〜ＸI (ページ13)

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アルハイゼンからは一枚の紙とずっしりと重いモラの入った袋をもらった

『おっと…！(o ｡ o;)』

私は受け取ったモラの袋があまりにも重すぎて落としかける

ア「モラを惜しむ必要はない。ドリーの心を動かすには、このくらいは必要だ。もし取引後に資金が余っても、
　返さなくていい」

その言葉にパイモンは目を輝かせる

ア「くれぐれも気をつけてくれ。最近一部のマハマトラもオルモス港に来た。彼らに捕まったら、これまでの
　努力が無駄になってしまう」

パ「「マハマトラ」？」

ア「教令院に所属し監督管理をしている者たちで、缶詰知識の違法取引問題の処理を担当している。先ほども
　言った通り、缶詰知識の所持や取引は教令院に禁じられていることだ。
　あいつらは勘が鋭いから、目を付けられたらひどい目に遭う。———もしやめておくなら、まだ間に合う
　が」

確かにマハマトラに捕まるのは怖い……でも、そんなことを言ってたらお兄ちゃんを探すことなんてできない…！

蛍「このリスクを負う」

『ドリーに会いに行く』

ア「分かった、交渉成立だな。もしドリーとの取引に成功したら、ウィカラ隊商宿に来てくれ。
　その時には心を開いて話し合おう」

なんか信じられないなぁ……なんだろう、アルハイゼンって人を信じる気がないといか、なんというか…

とりあえず私たちはアルハイゼンに渡された紙に書いてあるところまで行き、お店の人に話しかける

「こんにちは、どんなものをお探しで？」

『全然甘くないハッラの実を買いたい』

私は慎重に答える

が、向こうの人はさすがドリー御用達の情報屋だ……まったく不自然じゃない

「ハハッ、お客さんは独特な好みだな。全然甘くないハッラの実はあるが、あまり屋台に出して売らないんだ。
　仲間に案内させるよ」

私たちは顔を見合わ、小声で話す

パ「紙に書いてあるのと同じだな。どうやら第一段階は成功したみたいだ」

「ラウナック、このお客さんたちは全然甘くないハッラの実を買いたいらしい。三人を倉庫まで案内してくrれ」

店員さんがそう叫ぶと、屋台の裏から一人歩いてくる

ラ「はいよ。お三方、こちらへどうぞ」

そうして店の裏へ案内された

そうすると、先ほどまで明るい声で話していたラウナックも真剣な声で言う