368話 ページ5
音もなく急に現れた見知らぬ人の気配に、Aは驚きで心臓がバクバクと早くなる。
「構いません。
私の館です、私が許せばそれでいいのです。」
A「あ、ありがとうございます......。」
A「えぇ！？！？」
思わず勢いよく身体を起こすA
私の館って！？！？
A「しょ.....諸葛孔明さん......ですか？」
目の前にいる優雅な女性に問いかけるA。
彼女は肯定も否定もせず、ニコリと笑った。
その全てを見透かしているような瞳にAの意識は吸い込まれそうになる。
.....そんな気がした。
A(お、女の人だぁ......。)
現代における歴史が記録される書物では全て諸葛孔明は男で記されている。
残されたものが全て正しく受け継がれるとは思わないが、まさか性別を間違えるだなんて......。
孔明「気分が良くなったのであれば
孔明は少し離れた壁に移動し、何か小窓のようなところを見下ろしている。
Aは不思議に思いながら近づくと、そこには天馬や神童、仲間達が木製の操り人形とサッカーの試合を行っていた。
A「み、みんな！？」
孔明「安心してください、試合の勝敗は関係なく危害は加えません。
ただ私の知らない事を教えて欲しいだけなのです。」
一件何を考えているのか隠すように落ち着いている孔明だが、その目は好奇心で溢れているのが伝わってくる。
攻撃的な雰囲気も伺えない。
A「......分かりました、これはサッカーと呼ばれる競技。
あの玉を足で操りお互いのゴールと呼ばれるエリアにボールを多く運ぶことで勝敗をつけるものになります。」
基本的な事から試合の流れに応じた解説。
孔明はAが放つ全ての言葉に耳を傾けていた。
A「私の説明で満足して頂けたら良いのですが......。
何か質問等あったりしましたか？」
あっという間に目の前の試合は雷門の勝利で幕を閉じ、最後まで口を挟むことなく静かに聞いていた孔明。
孔明「......貴方は特別な瞳をお持ちなのですね。」
A「瞳......？」
孔明は試合が終わったことにより、また最初にいたベンチへと戻って行ってしまう。
孔明「......私は医学に秀でた知識はありませんが、少しだけ楽にする事はできるかもしれません。」
ゆっくりと後ろについて歩いていたAに孔明はベンチへ座るよう促し、Aは言われるがまま孔明の指示に従った。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
