次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ36)

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34話ページ36

天馬｢それでそれで！！先輩はどうやってそんなにサッカー上手くなったんですか！！｣

秋が管理している木枯らし荘へ到着すると直ぐに食事となった。

しかし夕飯を食べながらも天馬はAの話の方が聞きたく、前のめりになっている。

A｢いや、上手くなったって.......。
みんなと同じで練習をしたからであって｣

天馬｢あ、すみません。
質問の仕方が悪かったですね.......サッカーを始めたきっかけって何かあるんですか？
女子でサッカープレイヤーってあまり見かけないですよね｣

天馬は秋に諭されながらも食事を進めつつ、Aへの質問は止まらない。

A｢きっかけはやっぱり姉がやってたからかな.......。｣

秋｢そうね...真綾ちゃんのプレーは本当に凄かったわ.......。
それを見て育ってきたと言っても過言ではないものね｣

天馬｢真綾さん.......ですか？｣

Aの苗字は小林だから小林真綾.......。
天馬は初めて聞く名前のはずなのに、どこかで聞いたことあるような気がした。

A｢私の姉が秋さんと同級生で、それもあって昔は秋さんに面倒見てもらったこともあって。｣

天馬｢そうなんですね.......俺も先輩のお姉さんのプレー見てみたいな！！｣

天馬はどんなプレーをするんだろうと目を輝かせている。

秋｢全くあの子は今何やってるのかしらね？｣

A｢彼氏にくっついてどっか言ってることしか知らないんで.......。
でももうそろそろ帰ってくるとは言ってましたね｣

帰ってきたら秋さんにちゃんと連絡するように伝えておかなくちゃな.......。

天馬｢是非帰ってきたら一緒にサッカーしたいですとお伝えください！！｣

A｢うん、伝えておくね｣

きっと天馬はお姉ちゃんのプレーを見たらびっくりするだろうな.......。

この後デザートまでご馳走になったA。

久々に食べた他人の暖かい料理にほっこりとしていたが、明日はそれぞれの答えが求められるホーリーロード予選2回戦。

Aはまだ自分がどうするべきなのか答えを見いだせずに当日を迎えてしまう。