次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ33)

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31話ページ33

円堂｢A、お前も練習に入れ｣

A｢はい｣

人数合わせのためか、Aも練習に入るよう指示がでる。

神童｢.......ｯ！！｣

A｢神童？｣

アップにてパス練を神童としている時、急に神童の動きが固まった。

剣城｢.......。｣

A｢何をしに.......。｣

突然グラウンドに現れた剣城。
ものすごい剣幕で円堂の元に歩いていく。

剣城｢次の試合、俺を出せ｣

速水｢あわわ.......とうとう潰しに！？｣

その一言でその場に衝撃が走る

霧野｢アイツ何を考えて｣

神童｢大丈夫だ.......監督はあいつがどんなやつか分かってるはずだ｣

その日のオーダーを決める監督の合意がなければ試合に出ることはできない。

つまりフィフスセクターに逆らう円堂にとって剣城を出すメリットどころか、デメリットでしかない。

円堂｢いいだろう、お前には出てもらう｣

｢｢えぇ！？！？｣｣

思いもよらない返事。
言い出した剣城も驚きの表情を浮かべている

剣城｢あんたがどういうつもりか知らないが、俺は好きにやらせてもらう｣

円堂｢あぁ、構わん｣

意味がわからない.......。

神童｢どういうつもりですか！！
こいつはシード、絶対に俺たちの邪魔をします！！｣

円堂｢かもな。｣

だが円堂は本気で勝利を目指すからこそ、剣城を次の試合に出場させるのだという。

剣城｢あぁ、そうだキャプテン一応伝えておく。
次は万能坂中0-1で雷門の負けだ｣

そう言い残して剣城はグラウンドをあとにした。

速水｢今からでもフィフスセクターに従いましょう！！
きっとそうすれば廃部も免れますよ！！｣

霧野｢どうだろうな.......ここまで好きにやったんだ。
処分を下さないと他に示しがつかないだろう。｣

つまりどう足掻いても何かしらの罰は下る。

天馬｢こんなのおかしい.......。
本当のサッカーをやってはいけないなんておかしい！！｣

倉間｢ｯ.......そもそもお前が入部しなければこんな事にならなかったはずだ！！
今のシステムがおかしいのは初めから知っていた。
それでも我慢してきたのはサッカーがやりたいからだ！！｣

天馬は倉間の迫力に怯む。

天馬｢そんな俺は本当のサッカーを.......｣

倉間｢その結果がこれだ！！！
全員サッカーを奪われるんだ、お前のせいでな！！｣

A｢ちょっと落ち着きなよ｣

ヒートアップする倉間を抑えるA。
天馬の瞳には迷いが現れる。