次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ21)

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19話ページ21

天馬｢え、円堂守って.......あの伝説のゴールキーパーの！？！？｣

倉間｢まじかよ.......｣

霧野｢.......だ、な....。｣

驚きで言葉が出ない一同。

円堂｢早速だが放課後の予定を伝える。｣

朝練の時間も残りわずかということもあり、新監督として早速司令が飛ぶ。

円堂｢放課後は河川敷のグラウンドに集合だ｣

三国｢何故わざわざ河川敷に.......？｣

良い条件の揃ったグラウンドが学校内にあると言うのに、わざわざ外部のグラウンドへ集合という指示に納得がいかない選手。

円堂いわく、見えないものが見えるのだという。

倉間｢なんでそんなわざわざ外部に.......｣

円堂｢それはもちろん勝つためだ。
じゃあ、放課後待ってるぞ｣

そう言い残すと円堂は後ろを振り向き、校舎へと戻っていった。

天馬｢す、凄いよ！！
あの円堂さんから教えて貰えるんだ！！｣

1年2人は伝説となる有名人の元でサッカーができることに大喜び。

倉間｢どういう事だ.......あの人勝つためって言ったぞ｣

南沢｢.......とてもフィフスセクターから来た監督の言葉とは思えないな｣

しかしその反面、今の状況をよく知る先輩はまた違う意味で言葉を失っていた。

天馬｢あの.......先輩たちは放課後行かないんですか？｣

南沢｢はぁ.......1抜けた｣

さっきまで適当に言うことを聞いていればいいと言っていた南沢だったが、参加しない意思表示を一番最初に示した。

倉間｢河川敷で何ができるって言うんだよ｣

天馬｢円堂さんが言っていたじゃないですか、見えないものが見えるかもって.......。｣

倉間｢それじゃ見えたら教えてくれよ｣

次々にグラウンドを後にする選手たち。

霧野｢Aはどうするんだ？｣

A｢んー.......練習内容は確かに気になるけど、神童のところに行くんでしょ？｣

霧野｢あぁ、そうだな｣

予想通り霧野は神童のお見舞いがてら状況報告をしに行くという。

A｢私も一緒に神童の家に行くよ。
それじゃごめんね1年｣

ついにグラウンドには天馬と西園の2人となる。

天馬｢いこうよ信助！！2人だけでも！！｣

やる気がみなぎる1年。

放課後、Aはチャイムがなると同時に着替えを済ませた1年が全力ダッシュで校門から出ていくのを教室から見送っていた