正反対の私と彼と

初メイク ページ18

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大樹「Aー！！起きてー！！」


『...........ん、まだ早いよ』


大樹「いいから！！起きろ！」


『.......もう！何？』


大樹「よし、顔洗ってきて！」


『はぁ？何するの？』



いきなり起きろと言われて、次は顔を洗えって...........



渋々、顔を洗って戻って来ると、朝食を食べろって言われて、食べて、歯磨きしたら部屋に戻ってこいって指示されて、正直意味わからない




『何するの？』


大樹「じゃん！メイクです！！」


『メイク？何で？』


大樹「俺なりの恋の応援♡」


『やめてよ、////』


大樹「何々？照れてんの？？かーわーいーいー！！！」




そんなことしなくてもいいのに、って思うけど、お兄ちゃんはもう準備してる



大樹「濃いめのメイクがいいですか？それとも、ナチュラルメイクがいいですか？お客様♡」



すっかり役に入ってしまったお兄ちゃんは扱いにくい


私はまだ眠たい訳だから、いつもより冷たい対応だろう



『...........ナチュラル』


大樹「かしこまりました！」



ホントにちゃんと仕上がるのかがとても心配で心配でたまらないけど、もう任せるしかない



てか、恋の応援っていってるけど

お兄ちゃんが勝手にして、お兄ちゃんが勝手に楽しんでるだけな気がする


もし、このメイクでちょっとでも可愛くなったら、川村くんは気づくかな？


この前みたいに「可愛いな」って、いたずらっぽく言うかな？



言ってくれたら嬉しいな




って、何考えてるんだろう



川村くんが私なんかを可愛いと思うわけないのに




でもそう思うだけで、ちょっと悲しくて




ちょっとでも川村くんに可愛く見てほしい




そう思った

気付いてほしい→←川村くんは特別

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