正反対の私と彼と

気付いてほしい ページ19

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メイクをして学校に行くのは正直初めてで、すごく緊張する



というより、今までみんなと遊んだり、こうしてメイクしたりとか、高校生らしいこと全然してなかった。





そう考えてたら、いつの間にか学校。


教室まで歩くけど、その一歩が二歩、三歩って増えるたびに心臓がドキドキする。



いよいよ教室の前まで来たけど、やっぱりドアを開けれない




？「何してんの？」



ドアの前に突っ立っていた私の頭の上から声がした

振り向くとそこには....


『.....か、川村くん！？』



普通だと驚かないとこだけど、いきなり現れて、しかもバッチリ顔見られてるから何かいつもよりぎこちなくなる。




壱馬「何でドアの前でボーってしてんの？笑笑」


『あぁ、あのね、えっと、眠くて....』



あぁ何言ってるんだろう


自分でもわかるほどの下手くそな嘘だ



壱馬「ドアの前で？机で寝た方が寝やすいやろ笑笑」


『そ、れは........』


壱馬「うそうそ笑ちょっとからかっただけやから笑笑」


『あ、うん。』




そう言って教室に入って行った川村くん

私も後を追うように教室に入った




正直、川村くんと話せたことは嬉しかった




でも、川村くんはメイクのことを何も言わなかった


気付いてない？そうも思ったけど、あんなに正面で話してたのに気付かないわけない





何かその事が異常に悲しくて、苦しい



しばらくして教室に入ってきた真奈美ちゃんと佳奈ちゃん



二人は私を見ると、目を見開きながら驚きながらも褒めてくれた


するといつの間にか何故か吉野くんも来て、この前のように褒めてくれて、写真も撮られた






笑顔でそれに答えるけど、心の中は川村くんのことばかり


放課後になったら気付いてくれるかなとか、

もしかしたらこのまま今日が終わるんじゃないかとか、ずっとそんなこと考えてる




ちょっとでもいいから、川村くんがメイクの話に触れてほしい



そう思ってる






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