epi 1 ページ1
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「な、チョコ何個もらったん?」
学校帰り、そのまま廉の家に直行。
慣れたこの部屋が
何故か、少しだけいつもと違って見えた。
廉「…………そんなんどうでもええやん」
廉のスクバがベッドに投げられたとき、
ガサッていう音が、けっこうおっきい音が、した。
「いいもん勝手に見たるし」
廉「……ちょ、おい!」
焦ってる廉をよそに、ベッドに駆け寄って
鞄を勢いよく開けると
……………うわ。
興味本位で開けたんを、ものすごく後悔した。
軽く10個は超えてる。たくさんの可愛い袋たちは
どれもきっと廉を好きな子たちからで。
廉「…っ、勝手に見んなや〜」
そんな廉の声がスーッと耳を通り抜けていったんは
鞄の隅っこに手紙を見つけたから。
それも、3通。
ピンクとか、ハートとか、リボンとか。
" 永瀬くんへ " とか。
そんなんが見える。
「………あっ」
突然、目の前から鞄が消えて
振り返れば不機嫌な顔をした廉がおった。
「廉、それ全部ラブレターやろ?」
廉「せやで?ええやろ〜。モテる男は辛いわ」
今度は、ヘラヘラした顔。
むかつく。むかつくよ。ほんまに。
「………バカやん。調子乗ってさ」
廉「バレンタインって最高やんな。こんなチョコもらえてさ、悪い気少しもせーへん」
廉が、あまりにも今までの廉で
今日の朝の、廉の面影は少しもなくて
夢やったんかな。嘘やったんかな。って
そんなわけないのに、思ってしまう。
廉「なんちゅー顔してんねん」
「え?」
廉「その泣きそうな顔やめてや。ほんま可愛くない」
言い返すよりも前に、びっくりした。
私、泣きそうな顔してるん………?
「だって、廉………それ
それみんな、廉のこと好きな子からやろ……?」
廉「………らしいな」
「それ、受け取ったんやろ?」
廉「おん」
___ ああ、ダメだ。
私、嫌なヤツ。
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つむ - 雨音さん初めまして!ツィッターの頃から読ませていただいていて、何度も読み返しました。雨音さんが書く廉くんが大好きです。秘かに自分のブログにお勧め記事を書きました。どうか、廉くんメインで、またお話を書いていただけませんでしょうか。 (2018年4月25日 22時) (レス) id: 9d0544f12a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - れおんさん» れおんさーーーん!!!ありがとうございます(>_<)れおんさんには本当に支えられました。ほんとにほんとにほんとに!ありがとうございました! (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - このちょさん» ありがとうございます(>_<)(>_<) (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
れおん(プロフ) - 雨音さん!!完結おめでとうございます!!!後日ツイッターの方でももう少し気持ちを落ち着かせてから感想を書かせてもらいますね〜あ、1つ言わせてください。私このお話大好きです!!お疲れ様でした!!! (2017年3月13日 16時) (レス) id: 9992e343e0 (このIDを非表示/違反報告)
このちょ - 雨音さん» いえいえ!!雨音さんのお話大好きなので、これからもキュンキュンするお話楽しみにしています(´∀`) (2017年3月12日 22時) (レス) id: 80878c30b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨音 | 作成日時:2017年2月18日 19時