No.038 一石三鳥の乱暴な手 ページ38
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「は？見逃す？何言ってんだテメェ」
目の前のブスな女が、バカみてえに地面に頭を擦り付けて命だけは見逃してほしいと懇願する
ただでさえこっちはイラついているというのに
いつまでもツェズゲラ組のヒットアンドアウェイに悩まされたままでいるわけにもいかず、少し乱暴だがツェズゲラに会ったことのあるプレイヤーは問答無用で爆破するという形をとってすぐ、初めて女のプレイヤーに出会った
まあそいつもツェズゲラに会っていたから殺そうとしたのだが、命だけでも助けてくれと言うのだ
ツェズゲラがこんな弱い女をカード補給役としてでも雇うとは思えないが、バインダーに名前があった奴は全員殺すと決めたからには殺すしかない
俺たちの作戦に、変更も例外もないのだ
「お前はアウトっつったろうが」
「そうそう。アウト！」
「ま、ツェズゲラに会ってたのが運の尽きだな」
「アウトはアウトだからなー」
「俺たちのせいじゃねえよ」
「恨むならツェズゲラとすれ違った自分の運の無さを恨むんだな」
_____待ってください、あの、命だけは助けてください！
俺に言っても通じないとわかったのか、となりでバインダーのカードを物色しているサブの足にすがりついた
サブはそれを一瞥してから、その女を派手に蹴り飛ばして鼻で笑った
「俺らに言ったって意味ねーぞ」
「そうそう。ゲンに全ての決定権があるからな」
「俺たちはお前を助けることもできねえが、殺すこともない」
「たしかに」
「それだけ。お前は100%死ぬから安心しろ」
「安心はできねーだろ」
_____お願いします、なんでもします！
「はあ？なんでも？」
「お、なんでもってなんだあ？」
「たとえば言ってみろ」
_____生かしてもらえるなら、好きにしていいので
「は？何を好きにするんだよ。カードはもう貰ったぞ」
「ゲンは察しがわりーな。こいつの身体をってことだろ」
「命乞いだよ命乞い！」
「身体を差し出してでも生きたいってことよ」
「生きることに執着しすぎだろ〜」
「ああなるほど。お前の身体をってことか」
汚い女だと思った
弱いくせに大金欲しさにこんなゲームに挑戦したりするから、こうやって俺らみてえなのに殺されるんだ
ましてやこの状況で本当に生かしてもらえるかもしれないなんて淡い期待を抱いているなら、身の程を知った方がいいな
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ライ(プロフ) - カナさん» こちらも読んでくださってたんですね！ありがとうございます。楽しんでいただけたみたいでとても嬉しいです！ (2020年9月28日 10時) (
レス) id: 182c279fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 最期まで読みましたがとっっっても面白かったです！！！！ゲンスルーの作品中々ないので読めて幸せでした。もし続編があったら楽しみにしてます！改めて完結お疲れ様です！ (2020年9月28日 0時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライ | 作成日時：2020年9月25日 10時
