No.021 内緒の話 ページ21
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バラは眠っているAの額にまた何度かキスを落としたあと、やけにニヤつきながらこっちを向いた
「結局どうだったんだ？」
「ん？まあ、楽しんでたみたいだから連れてってよかったんじゃねえか？」
「ちげーよ」
「は？なんだよ」
「A、全部脱いだか？」
「あ？ああ。やっぱ脱ぎたいって言い出してな」
「ほう。で？」
「でってなんだよ。脱がしてやったしちゃんと拭いたぜ」
「ちげーって！久しぶりに見た裸どうだった？」
「おま、……んなゲスなこと聞くなよ！」
「ふつーに聞いてんだよ」
「ふつーにってな……」
「結構成長してんだろ？」
「ま、程々な」
「程々？」
「大人になったなーって感じだよ分かれよ」
「反応薄っ！いや、俺もぶっちゃけAには勃たねえが」
「そういう話をしてんじゃねえんだよ」
「はいはい。悪かったよ」
「悪いと思ってねえな」
「思ってる思ってる」
「ゲンに言えねえようなこと、俺にも言うなよ」
「まあな」
「いまの発言、ぜってえリトルフラワーされっからな」
「確かに。つーかAってゲンのこと好きなのか？」
「急に冷静な質問だな」
「お前気にならねえの？」
「ずっと気になってるに決まってんだろ」
「ゲンはどうなんだ？」
「そっちはもうわかんねえよ」
「俺たちと同じくらいの気持ちなのか？」
「あー……なんか互いにそういうのでもねえ感じだよな」
「な。まあ、俺らが口出すことじゃねえのかな」
俺たちがそんな会話をしているあいだにいつもの寝床に到着して、何を話していたかなんて知らないまま静かに寝息を立てているAにまたバラがキスをしてから、寝床に下ろした
俺が作ったおだんごは少し崩れてしまっているが、かわいいことに変わりない
それから、どうやら俺たちも結構疲れていたらしく、Aを守るようにそれぞれ両側から抱きしめて、見張りも立てずに眠ってしまった
ゲンスルー、いまどれほど大変なことをしているのか俺たちには到底想像もつかないが、できるだけはやくきてくれ
Aがお前を待ってるから
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ライ(プロフ) - カナさん» こちらも読んでくださってたんですね！ありがとうございます。楽しんでいただけたみたいでとても嬉しいです！ (2020年9月28日 10時) (
レス) id: 182c279fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 最期まで読みましたがとっっっても面白かったです！！！！ゲンスルーの作品中々ないので読めて幸せでした。もし続編があったら楽しみにしてます！改めて完結お疲れ様です！ (2020年9月28日 0時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライ | 作成日時：2020年9月25日 10時
