No.004 ゲームスタート！ ページ4
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義足と言っても、そう呼べるか甚だ怪しいくらいにガタガタの、Aの体に合っていない、添え木に近い代物だ
もちろんAの足を傷つけたそいつは殺したが、Aはさらに人に対して不信感を強めて、俺たち以外の人間は全員恨むようになった
いまも俺に抱きついてにこにこ笑っているように見えるAの瞳は、まだ暗い闇の中で光が見えない
その光を取り戻してやるために、金が要る
切断された足から先は失われているから、治すことは諦めているが、もっと歩きやすくて走ることもできるような義足を使わせてやりたいという気持ちは諦めていない
オーダーメイドの義足を作るには、莫大な金がかかるのだ
バッテラとかいう富豪が提示した、グリードアイランドクリア報酬の500億は、そのためにちょうどいい金ヅルだった
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それから、Aとサブとバラを残して、バッテラという奴の開く念能力者の選別会に参加した俺は、見事一発で合格し、グリードアイランドをプレイする権利を得た
周りはひとりで来ている奴ばかりだし、ルールも基本は簡単だし、すぐにでも現実に戻って3人を呼ぼうと思ったのだが、ニッケスとかいう奴に声をかけられて、いろいろ考えた末に徒党を組むことにした
もうすでに500億獲得のための作戦を決めていた俺にとっては、その誘いはむしろ好都合だったのだ
プレイヤーキラーを恐れる無害な人間を装いつつ自らがそれとなって人を消し、架空の爆弾魔を作り上げて多くの人に爆弾を仕掛けるためにも、Aを危険に晒さないためにも、指定ポケットのカードを効率良く集めるためにも、誰かを騙しながら一緒に行動するのは悪くない
爆弾魔ではないかと怪しまれては困るから、念能力はあまり強くないものに偽装することにした
そうして俺はめでたく、いい子ちゃんな皮をかぶってグリードアイランドをプレイすることに決まったのだ
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ライ(プロフ) - カナさん» こちらも読んでくださってたんですね！ありがとうございます。楽しんでいただけたみたいでとても嬉しいです！ (2020年9月28日 10時) (
レス) id: 182c279fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 最期まで読みましたがとっっっても面白かったです！！！！ゲンスルーの作品中々ないので読めて幸せでした。もし続編があったら楽しみにしてます！改めて完結お疲れ様です！ (2020年9月28日 0時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライ | 作成日時：2020年9月25日 10時
