三話 ページ4
「少し離れた場所にある家からも似た
振り向いた隻眼が、背後の鬼を射止める。
月の光も何も無い筈が、その眼はギラギラと光り輝いていた。
鋭いその眼光に射止められたらもう動くことは出来ない。
『家を出た時から、
元々、あの家の人間を喰らうつもりだったんだろう？？』
喉を震わし声を出すことさえ出来ない。
『動けないのかい？？
可哀想だねぇ……弱いのは罪さ。
特に、アンタら鬼からしたらね』
もう一度扇子が鳴る。
傘を閉じ、彼はじりじりと鬼へ近付く。
腰が砕けたのか、鬼はその場へ尻餅をつく。
『
人間よりも、遥かに強い鬼にとってこの恐怖は味わったことがなかった。
奥歯がガチガチと鳴る。
降り注ぐ大きな雨粒が目から流れるソレを洗い流す。
『いい顔さ…今まではこの顔を拝む側だったんだろう？
羨ましいことこの上ないね。』
地を這うような、低くじっとりとしたその声が
嫌に耳に残る。
『
彼の長い前髪が濡れて顔に張り付いている。
傘を置き、空いた左手を右側の刀に添える。
『すぐ近くに鬼殺隊が来てる。
彼らに
コイツが腹を空かしてるからね。』
鞘から引き抜かれたその刃は黒く
飢えた獣の瞳のように自ら光を放つ。
『最期に言い残すことは？？』
「たっ…た……す…」
大きく振り下ろされた刃が鬼を真っ二つに切り裂く。
.
.
『ふぅ…で？
そこに隠れてんのは……鬼殺隊かい？？』
横の茂みにビシッと刃を向けた。
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海馬 香鷹(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！亀更新ですが、私なりに頑張りますのでよろしくお願いします……っ！ (2019年9月23日 22時) (
レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 面白かったです!!続き待ってます！ (2019年9月21日 19時) (レス) id: 48a49b3a4b (このIDを非表示/違反報告)
海馬 香鷹(プロフ) - 天神人狼さん» ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いします……！ (2019年9月17日 23時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
海馬 香鷹(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございますっ！ (2019年9月17日 23時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
天神人狼 - あー………好きです(突然の告白)待ってます！ (2019年9月17日 21時) (レス) id: fb4ece15fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海馬 香鷹 | 作成日時：2019年9月16日 17時
