【逆ハー】五奇人のプロデューサーは……2nd (ページ31)

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64話＿＿過去。ページ31

内容を聞いていると、

あの人もどこかの社長なようで、電話越しから聞こえてくる再婚相手の敬語。

どうやら立場はあの人の方が上だと分かった。

・

すぐに電話が終わった。

私は、あっさりとこの人の養子になれた。

名字が、『神風』になるかこのまま『栄川』になるか、……

その辺は、気遣ってくれて『栄川』のままでも
いいと言ってくれた。

・

それからは、母と再婚相手と直接話したり、

法律的なもので、申請のようなものをしないといけなかったから、スグには学院に戻れなかった。

やっと、私は学院に行けた。

その日は先生と話をしたり、父が挨拶したりで
みんなとは会わなかった。

・

でも、私は見えた。いや、見てしまった。

既に生徒会との決着は着いていて、
五奇人(お前達)がボロボロになっているのを、
…………みんなが崩壊しているのを。

・

私は帰ってきて思った。

プロデューサーなのに私は……アイドルを放棄して
しまったんだ。

…………生徒会との勝負から逃げてしまったんだ。

苦しんでるのに、助けずに居たんだ。

・

私はプロデューサーとしての全てを失った気がし

でも、せめて、…………少しでもこんな苦しみから早く逃れるられるために、

ただ、挨拶回りをしただけのその日に、

2年だった仲間と会わず、先輩だった3年とも会わず、

1年で、コイツらなら何かしてくれるかも知れない…

というヤツらを呼び、そしてグループを結成させた。

それが

・

"《【TrickStar】》"