【逆ハー】五奇人のプロデューサーは……2nd (ページ28)

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61話＿＿過去。ページ28

アイツが学院に来た理由は、

「私の夫がアンタを跡取りにしたいから連れてこいって言われたのよ、」

「だからAを返してくれるかしら」

《「ま、大丈夫よ、その内Aは私が捨てて
やるんだから」》

どうやらアイツの再婚相手は、会社の社長なんだと初めてそこで分かった。

『え？…………』

意味が分からなかった。

跡取りになれだの、捨てるだの、

『…………アンタはもうとっくに私と父さんを捨てただろうがｯ！？』

胸ぐらを掴んでそう言った。

アイツはそれが気に入らなかったらしく、
後ろにいる執事やメイドが私の元へ来て、車に連れ込まれた。

そして、あの時あの場に居たのは、

アイツと母と五奇人(お前達)だけだった。

あの時の五奇人(みんな)は執事に押さえつけられていて、

奏汰は夢ノ咲(ココ)へ来た時、1番気にしていたのはこの事だが、抵抗のしようが無かったから

別に仕方な無かったと思っている。

むしろ、あの時もっと私が抵抗なりしていれば、
良かったんだ。

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・

連れ込まれてる時に聞こえた、見えた。

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宗の絶望に満ちた目。

奏汰の困惑してどうしたらいいのか分からないといった顔。

夏目の泣き叫んでいる姿。

渉が必死に私の名前を呼ぶ声。

零が私を取り戻そうと、押さえられている執事から必死に抗っている身体。

見ていて、涙が止まらなかった。

最後に私が言ったのは…………

『また……な？』ﾆｶｯ

泣きながらそう言った。

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気づいた方もいるかも知れませんが、
前作や前に書いたことを書いてます！！

え？忘れた？……前作からgo( 'ω')

ハニーミルク