【金カム】坊主頭に興味が湧いて (ページ46)

今日:91 hit、昨日:33 hit、合計:8,813 hit

45話　マンボウとバッタページ46

チカ「やっっと見つけた！！」

アシ「私を探していたのか？」

それからチカパシから話を聞くと、小樽から谷垣と三人で来ていたが、色々とアイヌ達に誤解された谷垣は現在彼らから追われているのだという。

その後程なくしてミツキ達は、杉元とアシㇼパ、尾形と逸れてしまい釧路の街にて彼らを待つことに。

貴『釧路の街で待つようアシㇼパさんから言われてたから来たけど…お腹空いたなぁ』

白石「空いたねぇ…インカラマッちゃんなんかおごってぇ〜？」

チカ「ヒモだ」

イン「生粋のヒモですね」

貴『…ふーん』

白石「ミツキちゃんその顔やめて！なんかすごい不安になるッ」

…

イン「谷垣ニシパ！！」

白石「無事だったか」

その後ミツキ達が杉元達と合流すると、インカラマッは心配そうに谷垣に駆け寄った。

イン「ケガは無いですか？ずっと心配してました…」

谷垣「俺は大丈夫だ」

白石「え？おえ？」

貴『ん？ほお？』

杉元「あれあれ？どういうこと？」

尾形「…」

アシ「オイおまえら…結婚しろッ」

そうして谷垣とインカラマッの二人を皆でニヤニヤと茶化しながら、一同はアシㇼパの親戚がいる釧路の海岸側へと向かった。

…

そして釧路の海岸にて、亀を獲ったりなんだりした翌日。

貴『あれ？アシㇼパさんは？』

杉元「マンボウを獲りにいった」

白石「マンボウ？」

杉元「夏はマンボウが水面でぷかぷか昼寝してるから、上に乗って肉とか内臓とかを切り取るんだと」

貴『寝てたら切られて食べられるなんて…』

白石「…結局、旬のものを食べたいだけじゃねぇの？」

そんな指摘にミツキが笑うと、白石は「それはそうと！」と続ける。

白石「ミツキちゃん、そんな格好してて暑くないの〜？もっと気崩しなよ〜」

貴『他に無いんですよ〜…とりあえず袖は括ってるしシャツのボタンだって開けてるけど』

そんな話をしていると、杉元の胸元に一匹のバッタが飛びついた。

貴『ひッバッタだぁ…』

杉元「ヤダ〜…バッタきらーい…」

白石「ミツキちゃんは分かるけど、杉元…不死身のくせに…」

その時、尾形が何か見つけたのか口を開いた。

尾形「まずいぞ、これは…」

尾形が双眼鏡で見ている方向を見ると、そこには空いっぱいに飛ぶバッタの群れがこちらへ向かってきていた。

貴『ひぃぃッ』

杉元「コイツっ！服をかじるぞっ！」

谷垣「番屋だ！あの番屋に避難だ！」

ミツキ達は谷垣の指示に従い、急いで番屋に飛び込んで避難した。