【金カム】坊主頭に興味が湧いて (ページ39)

今日:87 hit、昨日:33 hit、合計:8,809 hit

38話　褒めてページ39

貴『…あれ、尾形さん？どこに行ってたんですか？』

ふとアシㇼパ達から離れ茂みの奥へ進んでいると、尾形が鳥らしきものを抱えて満足げな表情を浮かべていた。

尾形が抱えている鳥をよく見ると、銃では難しいと言われたヤマシギだった。

貴『…！三羽もその銃でとったんですか？！すごい…さすがですね…！』

ミツキが目を輝かせて褒めると、尾形がこころなしか嬉しそうにフンッと鼻を鳴らす。
え、可愛い…。

貴『こっちは罠に二羽しか掛からなかったんですよ〜！アシㇼパさーん！尾形さんが三羽も仕留めてくれましたよー！』

牛山「三羽も？いなくなったと思ったら、散弾じゃないのによく撃ち落としてこれたもんだ」

尾形「……フンッッ」

牛山「腹立つなコイツ…」

得意げに髪を撫で撫でと触る尾形は、先ほどよりもずっと大きくフンッと鼻を鳴らした。

杉元「アシㇼパさんに無理だって言われたからムキになっちゃってさ！フン！」

杉元「杉元は銃が下手くそだから妬ましいな〜！」

杉元はヤマシギの羽を毟り取りながらも、「別に！」と面白くなさそうにそっぽ向く。

…

アシ「ち○ぽ先生、ヤマシギの脳みそです」

そう言ってアシㇼパが牛山に差し出したのは、スプーンに掬われた小さなピンクの何か。

牛山「食っていいものなのか、それ……」

渋る牛山をアシㇼパはなんとか説得し、無事食べさせることに成功。

アシ「よし、峰山。お前も脳みそを味わえ！」

貴『ヒン…ッ』

尾形「プ…」

貴『！今笑いました？！アシㇼパさん！尾形さんが早く食べたいと言っていますよ！！』

アシㇼパが「そうか！」と尾形へ脳みそを掬ったスプーンを向けるが、結局あっさりと断られてしまった。

アシ「あとは内臓ごとチタタプにする」

杉元「出ーたー！チタタプ！」

牛山と峰山は「チタタプ？」と疑問符を浮かべる。

アシ「チタタプって言いながら叩いてください、ち○ぽ先生！」

そうしてアシㇼパから手渡された刃物を使い、牛山は不慣れな口調で「チタタプ…」と言いながらヤマシギの肉を叩いた。

アシ「峰山の番だ！チタタプって言え！」

貴『ち…ちたたぷ…チタタプ…』

ミツキがそう言いながら叩いた後、アシㇼパは尾形へ代わるよう言った。

尾形「…」

貴『あれ？自分だけ言わないんですか、尾形さん？」

杉元「アシㇼパさん！尾形がチタタプって言ってませーん！」

アシ「尾形ー？」

ミツキと杉元、アシㇼパの三人で尾形を囲い威圧したが、尾形は最後まで無言を貫いた。