【鬼滅の刃】姉ちゃんは俺が守る。弐 (ページ33)

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漆拾漆話「愛柱の目論見」ページ33

萌香side

萌「ふんふふーん♪」

軽快に鼻歌を歌いながら、スキップしそうな勢いでるんるんと街中を進む。
途中、萌の足が道行く子供にぶつかったから睨み付けたら泣きそうな顔で逃げ去っていった。

だってぶつかる方が悪いもの、ねぇ？

にしても瑞月君…イケメンだったなぁ……♡

俺とお前だけの秘密にしたい…(イケヴォ)

キャーッ♡

その声でそのセリフはアウトだわ…♡
にしてもやけに声色が神〇浩史君に似てたけど…やっぱり顔がイケメンだと声もイケメンなのねッ！！

あれって愛の告白よね！そうよね？！

もう夜中にお屋敷に忍び込んで既〇事実でも作ってあげようかしら…あーでも駄目ね、先に雫ちゃんの方を追放してあげないと後で五月蝿いわよね…。

あ、でも目の前でキスしてあげるのも良いわね！！

嫉妬に塗れた醜い顔……見て見たいわァ♡

だってあの二人絶対付き合ってるんだもん。
あんなに親しげに接して、目を見つめ合って……狡いわ、狡い！！

でもきっと瑞月君は騙されてるんだわ…あんな糞女に弄ばれて……嗚呼、本当に可哀想！！

私が瑞月君を雫ちゃんから救ってあげるわ……♡
そうした方が幸せだもの！！(確定)

でも……。

萌「…チッ」

はーぁ、つまんないの！

さも不満げに、道端の小石を蹴っ飛ばした。

何よ何よ、炭君達まであんなの庇っちゃって……というか萌の命令に逆らった雫ちゃんが悪いのに、何で萌を睨む訳？
おかしくない？おかしいよね？

全く持って意味不明である。
萌は100％悪くないのに。

萌「……。」

まぁ、でも……。
これで終わらせるつもりは無いけどねぇ…そうだ、そういえば雫ちゃんがしのぶちゃんを助けたって言ってたわねぇ…。

偽善者ぶっててウザかったけど、これは良い話のネタに出来そうだ。

それを良い感じに脚色して…後は何処かしら傷付けて、後は……ふふっ♡♡

あぁ、笑みが零れて止まらない…！
腐るほどやってきた行程だが、やはりワクワクは収まる事を知らない。

私を侮辱したんだもの、それ相応の罰は受けてもらうわよ？雫ちゃあん…。

そうと決まれば…。

ザクッ