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5時間目、4日前に受けた数学の小テストが返ってきた。

午前中は平均点が低いという噂のことで頭がいっぱい。
心ここに在らず、といった感じでお弁当を食べた。



所詮噂、されど噂。



ドキドキしながら先生からテストをもらい、まだ見ないようにして席に着く。

全員にテストが返されたところで、先生が平均点を告げた。




「え、ヤバ!」


「今回難しかったもんねー。」





クラスメイトがざわめく中、私はゆっくりと自分のテストに目を落とした。
赤ペンで書かれた数字は、平均点より少し下で。

最悪、なんで、どうしてっ!?



夢中でテストを見直す。

すると、応用問題となっている3問が全て間違っており、さらに計算ミスもいくつか見つかった。


この範囲は私の苦手分野だから、しっかり勉強したのに……。
まだまだ、全然足りなかったってこと?





思い返してみると、私の生活には無駄な時間がいっぱいあった。その時間を数学の勉強に使っていれば。

あの時、もっとしっかり解説を読んでいれば。



そうすれば、こんな点数は取らなかったはず。






そこまで考えて、私は溜め息を吐いた。


今さら悔やんでも意味が無い。
数学の勉強に対する甘さを見せつけられたってことだよね。

むしろ、中学1年生の内にそれが分かって、良かったんじゃないのかな。



様々な思いが頭の中を飛び交う。


もう一度深い溜め息を吐いた、その時。



換気のために開けてあった窓から入ってきた湿っぽい風が私の頬を撫でた。






「おい、窓側のやつら、窓閉めろ。」

先生がそう言うと、窓側の人たちが座ったまま手を伸ばして窓を閉める。


いつの間にか、外は大雨になっていた。




どんよりした重い鉛色の空は、今の私にぴったりだ。

これはまさしく、曇天。


雨は好きでも嫌いでもないって言ってたけど、やっぱり、嫌いかも……。




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あおい(プロフ) - 完結後、読ませていただきました。どのお話も、少し考えさせるような、奥が深いもので、私もこういう小説を書いていきたいです。 (4月28日 7時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - 完結おめでとうございます!どのお話も奥が深く、読んでいてとても考えさせられました。とても面白かったです。 (4月18日 8時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 完結おめでとうございます。どのお話もすごく心に残り、自分と重ね合って読んでいました。すごくいいお話だったと思います。 (3月31日 19時) (レス) id: eb71493e70 (このIDを非表示/違反報告)
小幅 - とても面白い作品ですね!続きが楽しみです。 更新、無理しない程度に、頑張ってください! (3月30日 15時) (レス) id: 62007663da (このIDを非表示/違反報告)
はんな(プロフ) - 情景描写がくわしくて、上階が本当に浮かんできます!素晴らしすぎる… (3月28日 11時) (レス) id: 3170240b5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷・結・ゆいなー・あお・ここは x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hp-rei/  
作成日時:2020年3月24日 19時

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