鬼狩り4 ページ4
〜貴方サイド〜
私が手を振ると、炭治郎も私に気づいて手を振り返してきた。
その背中には、たくさんの炭が詰まった籠。私の薬草よりもずっと重いんだろうな。
竈門炭治郎……雲取山に住む炭売りの長男だ。
竈門家はお父さんが他界してしまったけれど、家族みんなで助け合って平穏に暮らしている。
とても優しく、温かな一家。
私は炭治郎の家族とは付き合いがあって、薬のお裾分けがてら泊まりに行くこともある。
長女であり炭治郎の妹である禰豆子ちゃんとは、一緒にお喋りしたり料理を作ったり、裁縫したりするくらい仲良し。
炭治郎「A! 薬売りか?」
貴方「そう! 炭治郎は炭を売りに来たんでしょ? この雪の中山を下りてくるのは大変だったんじゃない?」
炭治郎「正月には家族に良いもの食べさせてあげたいし、これくらいどうってことないさ」
貴方「また『俺は長男だから』とか言うんでしょ〜? そういうとこ、禰豆子ちゃんも心配してたよ」
責任感が強いというか、我慢強いというか。
炭治郎はとにかく自分より家族を優先するところがある。
もちろんその優しさは、家族以外にも向けられる。ひたすらに優しい心根の少年だ。
だから町のみんなにも好かれているし、何より女の子にモテる。
炭治郎「禰豆子だって、長女だからと我慢することが多いんだ。綺麗な着物を買ってやりたいんだけど……」
貴方「そしたらきっと喜ぶね。でも無茶は禁物だよ」
私はそう言って、炭を指差す。
貴方「私も炭切らしちゃったんだ。売ってほしい!」
炭治郎「ああ、わかった! ちょっと待ってくれ」
炭治郎が籠を下ろそうとした時、近くの建物から騒がしい音が聞こえた。
見ると、殴られて鼻血を出した若い男が、女の人に襟を掴まれながら建物の中から出てくるところだった。
何事かと見ていると、男がこちらに気づいて駆け寄ってきた。
「炭治郎! ちょうどよかった!」
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年3月2日 11時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです!!更新頑張って下さい! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!(*´∇`*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです!!続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください!! (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!神作品だなんて…嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年2月26日 15時