ギャップがすごいね、三ツ谷くん。【三ツ谷隆】

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『あれ！？たかくん！』


「え、A？」





休日、公園で絵でも描こうかなと思ったら三ツ谷くんにバッタリと会う。

「こんなところで何してるの〜」と質問をしようとしたら、三ツ谷くんの背後からひよっこっと女の子が現れる。





『…隠し子？』


「な訳ねぇだろ」





ピシッと頭をチョップされた。





「妹。マナとルナ」


『あ！妹ちゃん！』





「かわいいー」と2人に寄って行くと「こいつ誰」みたいな目で見られてしまう。





『初めまして。私、三ツ谷くんのお友達の豆原Aです！』


「かのじょじゃないんだね」


『え？』


「友達な」


「まめ！」





…めちゃくちゃ可愛い。



















.



















「Aはなんで公園？」


『特に何もないんだけどね〜、絵でも描こうかなって』


「そうか。本当に好きなんだな」


『むしろこれしか取り柄ないから』


「…そんなことないと思うけど」





公園のベンチに座りながら、三ツ谷くんの妹を見守るように2人で話すなんともほのぼのとした時間。

とても心地が良い。





『三ツ谷くんは将来何かなりたいものとかあるの？』


「んー…。俺は、裁縫とか何か今できることを活かせたらなって思う」


『いいね』


「Aは？」


『私は何も決めてないなー。強いて言うなら、結婚したい！』


「ハハッ、Aらしいな」





「きっとできるよ」って言って笑う三ツ谷くん。

なんか、こういうのいいな。





「なんか、いいなこの時間」


『っわ、私も今思ってた！』





そう元気良く返せば、「はっず」と笑う彼。

ドキッ、とまた胸が高鳴った。

最近、なんだかドキドキする。三ツ谷くんが声をかけてくれるたび、名前を呼んでくれるたび、笑ってくれるたび、私の心臓はうるさくなる。





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