第七百六十話：VS 世界 44 ページ6
〈side 承太郎〉
まさか、DIOの野郎が5秒を超えて時間を止めてきやがるとは…。俺はもう、唯一動ける2秒間を使い終えちまった。
……しかし、
こんなもんじゃねえ…、まだ怒り足りねえぜ……ッ！
怒りやら悔しさやらで歯ぎしりする俺を見て、DIOがニンマリと笑った。そして、奇声を発しながらこちらに殴りかかってくる。
DIO「WRYYAAAAAAAAAAッ！」
止まった時の中で、DIOの〈
対抗する術を持たない俺の体に対して、奴の拳が何発も打ち込まれる。
ーボキボキッ
承太郎「ぐぁっ……！」
殴られたところの骨が折れた。肋骨や肩、鎖骨のあたりからイヤな音が立つ。
そして次の瞬間、俺の体は激しく後方に吹っ飛ばされたのだった。
ー
時が動き出したのだ。奴が止めることのできる時間は9秒ほどまでに引き伸ばされたみてぇだぜ。
ードガン！
承太郎「くっ……う…！」
恐ろしいまでのスピードで吹っ飛ぶ俺の体が、カイロの街の建物の屋根に取り付けられた看板に、強かに打ちつけられた。
ところどころ血を流しながら、俺は空から落下していく。
DIO「承太郎！さっき頭に来ているとか抜かしていたなッ！お前の怒りなど、しょせんはそんなもの！」
落ちゆく俺の目の前にDIOの野郎が現れた。時が動き出した今ならば、スタープラチナで充分に応戦できるぜ…！
ただ、こんな不利な体勢で打ち勝てるかどうか……。
承太郎「〈
DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーッ」
クソ…当然だが、奴は上、俺は下だ。そんな状態じゃあ奴を殴るにもなかなか届かねえし、むしろ一方的に蹴りを食らっちまった。
承太郎「ぐっ！」
DIO「アハハハハハハーーッ！無様だなァ、承太郎ォッ！フハハハハハハハハハハハハハハハハッ」
落ちていくスピードはさらに加速し、危うく硬いコンクリートに体を打ちつけるところだった。
スタープラチナに受けとめられ、なんとかことなきを得たものの、すぐには立ち上がれそうにねえ。
承太郎「はぁー、はぁー、はぁー……」
上空にはDIOがいる。奴は俺に狙いを定めたまま、こちらに向かって急降下してきた。
その姿を見れば、怒りからか、思わず握り締めた拳に血管が浮かぶ。
DIO「正真正銘、最後の時間停止だ！9秒以内にッ！貴様との勝負にカタをつけるッ！
スタンドのパワーを全開だッ！
…ザ・ワールドッ！！」
第七百六十一話：VS 世界 45→←第七百五十九話：VS 世界 43
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チャンりど(プロフ) - ものすごく面白かったです！こんなに長編なのにここまで書けるなんてすごいです！ほんとに尊敬です、、！とても良すぎてイッキ見をしてしまいましたー！これからまた続編も見ていきたいと思います〜！ (2021年3月28日 10時) (
レス) id: eb60ea12c4 (このIDを非表示/違反報告)
おさば(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったですｯｯｯｯ！！こんなに長編の小説を読んだことがなかったのですが、飽きずに楽しく読むことが出来ました……執筆お疲れ様でした、素晴らしい作品でした(´TωT｀) (2021年2月8日 20時) (レス) id: 1de1f7238a (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - 初めまして！私、初めてジョジョの小説を読んだのですが、キョウべえさんの作品とても面白かったです！！！私の好きなタイプのストーリーでしたｯｯ！！！((T_T))ｶﾝﾄﾞｳ!最高に楽しいお話をありがとうございました！！！ (2020年11月22日 17時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - 巨峰さん» はじめましてです。ありがとうございます！好きって言ってもらえて、誰かに認めてもらえるのがすごく嬉しいです！これからも精進いたします〜っ (2020年9月21日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
巨峰 - ぁぁぁぁぁぁぁぁ…好きぃぃぃぃぃ…（泣） (2020年9月20日 18時) (レス) id: 782e9679bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キョウべえ | 作成日時：2020年7月25日 5時
