第七百八十九話：帰還 1 ページ35
〈side 承太郎〉
『ねえ承太郎さん。ホリィさんって、犬アレルギーだったりしませんよね？』
承太郎「ああ。お袋はアレルギーなんて無いぜ。」
『ほんと？なら良かったです。』
俺達について来やがったイギーを抱く悠だが、その表情はなんだか不安そうだった。
どうせ、お袋に会いに行くのが少しばかり不安だとかだろう。本当に症状が治っているのかもわからねえしな。
『…それにしても、本当にいいんですか？あの部屋を借りちゃっても…。』
ジョ「お前が大好きなホリィの父親であるわしが言うんだ。ここは甘えておきなさい！」
承太郎「俺の家はじじいの家じゃあねーぞ。」
あの部屋というのは、この旅に出る前に悠が泊まっていた、俺の家にある部屋のことだ。
しばらくしたら、悠はSPW財団の管理下によって、ひとまずは安全な生活を約束されるらしい。それは通学だとか、住居だとか、生活面においてだ。
ジョ「財団から連絡が来るまで、承太郎の家に泊まるといい。ちなみにわしも世話になるぞ、承太郎！」
『んふふ、…ホリィさんの許可はまだもらってないですけど、よろしくお願いします。承太郎さん。』
やれやれだぜ。いったい、いつまで俺の周りは賑やかなままなんだ？ここんとこずっと騒がしいな。
……それも悪くないが。
ーバタン
空港でつかまえて、ここまでずっと乗ってきたタクシーから降りた。
俺が言うのもなんだが、うちはデカいし広い。久しぶりすぎて圧倒されちまったのか、悠はゴクリと喉を鳴らしていた。
『っ……』
ジョ「なぜ足を止めてるんだ？早く入るぞ。」
『ち、ちょっと待ってください…！』
じじいに背中を押された悠が、助けを求めるようにこちらを見つめてくる。
…俺は今、疲れていて、一刻も早く我が家に戻りたいんだぜ。誰かさんが飛行機で寝かせてくれなかったからな。
承太郎「さっさと入れ。」
『ひぃ〜っ、薄情者ーっ！』
だから、悠を蹴飛ばしてまで、手っ取り早く家に入れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈side 悠〉
承太郎さんに蹴られたので、もう覚悟を決めて空条邸にお邪魔した。
相変わらず広いなあ。こんな大きな屋敷にひとりぼっちで、ホリィさんは寂しくなかっただろうか。
『…お、お邪魔します…。』
⁇?「あらぁっ、お帰りなさ〜い！」
その時、長い廊下の奥からパタパタとこちらに走ってくる音が聞こえてきた。
ホリィさんの声じゃない…。
だ、誰がここにいるの……⁉
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チャンりど(プロフ) - ものすごく面白かったです！こんなに長編なのにここまで書けるなんてすごいです！ほんとに尊敬です、、！とても良すぎてイッキ見をしてしまいましたー！これからまた続編も見ていきたいと思います〜！ (2021年3月28日 10時) (
レス) id: eb60ea12c4 (このIDを非表示/違反報告)
おさば(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったですｯｯｯｯ！！こんなに長編の小説を読んだことがなかったのですが、飽きずに楽しく読むことが出来ました……執筆お疲れ様でした、素晴らしい作品でした(´TωT｀) (2021年2月8日 20時) (レス) id: 1de1f7238a (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - 初めまして！私、初めてジョジョの小説を読んだのですが、キョウべえさんの作品とても面白かったです！！！私の好きなタイプのストーリーでしたｯｯ！！！((T_T))ｶﾝﾄﾞｳ!最高に楽しいお話をありがとうございました！！！ (2020年11月22日 17時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - 巨峰さん» はじめましてです。ありがとうございます！好きって言ってもらえて、誰かに認めてもらえるのがすごく嬉しいです！これからも精進いたします〜っ (2020年9月21日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
巨峰 - ぁぁぁぁぁぁぁぁ…好きぃぃぃぃぃ…（泣） (2020年9月20日 18時) (レス) id: 782e9679bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キョウべえ | 作成日時：2020年7月25日 5時
