第七百七十九話：病院にて 12 ページ25
〈side 悠〉
『行ってきます、……ジョセフさんも行きますか？』
ジョ「いっ、いや！わしはいい…。合わせる顔も無いからの。」
『否定できませんね……。』
典明さんは病室へ、承太郎さんは診察室へ、アヴドゥルさんは手術室へ。
私は仗助くんの病室へと向かい、イギーとジョセフさん、あとはなぜかポルナレフさんもお留守番だ。彼はもう看護婦さんをナンパしに出かけた。
『じゃあ、イギーをよろしくお願いします。』
ジョ「おお、任せなさい！」
イギー「アギ」
救急車で朋子さんに連絡を入れた時は繋がらなかったのだが、メールには返信がきた。どうやら玄関まで迎えに来てくれるようだ。
足を踏み入れると、さっそく見覚えのある人影が現れる。
朋子「悠ちゃん！」
『わあっ、朋子さーん！お久しぶりです！』
朋子さんだ！駆け寄っていくと、両腕を広げた朋子さんにムギューッと抱きしめられてしまった。
『むぐぁ、と…朋子さっ、く……首が…。』
朋子「おかえり、ずっと待ってたのよ……！」
激しすぎる抱擁に、かなり首がしまった。解放された時にはすでにグッタリだ。
やっと私を離してくれた朋子さんだが、すぐにとんでもない金切り声を上げた。
朋子「キャアァァーーッ、何よこの腕は！女の子なのにッ！どうしちゃったの悠ちゃん⁉」
義手を見て困惑している朋子さんをどうにか落ち着けかせる。ま、周りの目が…。
「痛むの？」とか「大丈夫なの？」とか、矢継ぎ早に質問してきた朋子さんだが、答え終わるとフウと息をついた。
彼女はクルリとその場で体の向きを変える。
朋子「ま…まあいいわ…元気そうだもの。
さ、行きましょ！仗助も今朝元気になったの。皆待ってるわ！」
元気になってくれたんだ…！よかった。この分なら、きっと日本のホリィさんも回復しているはずだ。
それにしても、「皆」ってどういうことだろう？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朋子「ここよ、入ってちょうだい！」
『は…はあ……。』
私は約五十日間、皆と旅をしてきた。その間に何人もの刺客に襲われたのだから、少しは成長しているはずだ。だから勘付いてしまった。
…このドアの向こうから…
『と、とんでもない人数の気配がするんですけど…』
朋子「え？なんのことかしらっ？さあさあ、早く開けてごらんなさい！」
『ええっ⁉ち、ちょっと待っー…』
押しこくってくる朋子さんに抵抗なんてできず、引き戸にかけていた私の手は、あっさりと扉を開けてしまっのであった。
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チャンりど(プロフ) - ものすごく面白かったです！こんなに長編なのにここまで書けるなんてすごいです！ほんとに尊敬です、、！とても良すぎてイッキ見をしてしまいましたー！これからまた続編も見ていきたいと思います〜！ (2021年3月28日 10時) (
レス) id: eb60ea12c4 (このIDを非表示/違反報告)
おさば(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったですｯｯｯｯ！！こんなに長編の小説を読んだことがなかったのですが、飽きずに楽しく読むことが出来ました……執筆お疲れ様でした、素晴らしい作品でした(´TωT｀) (2021年2月8日 20時) (レス) id: 1de1f7238a (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - 初めまして！私、初めてジョジョの小説を読んだのですが、キョウべえさんの作品とても面白かったです！！！私の好きなタイプのストーリーでしたｯｯ！！！((T_T))ｶﾝﾄﾞｳ!最高に楽しいお話をありがとうございました！！！ (2020年11月22日 17時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - 巨峰さん» はじめましてです。ありがとうございます！好きって言ってもらえて、誰かに認めてもらえるのがすごく嬉しいです！これからも精進いたします〜っ (2020年9月21日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
巨峰 - ぁぁぁぁぁぁぁぁ…好きぃぃぃぃぃ…（泣） (2020年9月20日 18時) (レス) id: 782e9679bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キョウべえ | 作成日時：2020年7月25日 5時
