第六百八十二話 ページ26
〈side ジョセフ〉
ジョ「すまんなあ、ハル。」
ポル「仕方ねえよ。…女の子には荷が重いだろ。」
イギーを抱いて階段を駆け下りていったハルの背中を、皆は心配そうに見つめていた。
出来ることなら、ずっと共に旅を続けてきたお前さんも連れて行ってやりたかった。しかしだ、DIOの前でハルのスタンド能力はあまりにも無力だと思う。
それでまた洗脳でもされたら、今度こそ堕ちてしまうかもしれん。
花京院「……ジョースターさん、陽が沈みかけています。急がないと…。」
承太郎「てめーが一番焦ってるじゃあねーか。いい加減、悠離れしな。」
承太郎が、持っていた大きな袋を投げ捨てた。床に叩きつけられたその袋から、「ギャン！」と悲鳴が聞こえてくる。
そんな袋に向けて、承太郎は話しかけた。
承太郎「おい『ヌケサク』。この階の上はどうなっている？」
袋の口から、ニュッと手が伸びた。そこから、おそるおそるといった具合に顔がのぞく。
孫の言葉通り中に隠れていたのは、さっきのマヌケな吸血鬼、ヌケサクだった。
まあ、案内役をさせようという話になり、無理やりその辺の袋に突っ込んで連れてきたのだが。
ヌケ「と…塔です…。てっぺんに部屋がひとつあります。DIO様は昼はいつもそこにいます。」
承太郎「その塔に他に階段はあるのか？」
ヌケ「な…ないです、これひとつだけです……。」
そう言って、ヌケサクは目の前の階段を見上げた。
ポルナレフがDIOと対峙し、そして今さっきDIOが奥へ引っ込んでいった階段だ。
それを見据えて、承太郎はヌケサクへ言い放った。
承太郎「よし…案内しろ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーガシャァーンッ！
ヌケサクによって案内された部屋は、想定していた通り、暗闇に閉ざされていた。完全に真っ暗だった部屋の窓を、承太郎のスタープラチナがブチ破る。
とたんに部屋には日が射し込んで、ヌケサクは情けない悲鳴を上げた。
ヌケ「ひィえええええ！」
部屋には不気味な気配が充満していた。それが一層わしらの緊張をかき立てる。
ぞわぞわと肌が粟立つのを感じた。
ジョ「……これから会う男は、」
初めて会うのに、ずっと昔から知っている男だ。
わしにとっても、承太郎にとっても、決して懐かしい相手ではない。
産まれた時から、倒すべき相手として……
わしらジョースターの血は、こいつといつか会うことを知っていたのだ。
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サナ - 前の誰かに教えてほしくて13で、まさかの、推しに告られるとは………。びっくりです。(この作品最近ハマってますっ！キュウべえさんの作品まじ神っ！！) (2022年8月13日 13時) (
レス) @page11 id: d7d01d7c2d (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - ピーカンパイさん» わ〜！ぜひぜひ仲良くしてほしいです！ゼペット……すみません、流行に疎くて、よくわからぬのです。いつもありがとうございます！ (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - こけし@黒死牟さんはロリさん» ぜひお願いします…DIO様をチャチャッと倒しちゃってください！旅行か〜、そういうお話も楽しそうです！ (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
ピーカンパイ(プロフ) - のりぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいあとのりぴーの誰かに教えてほしかったのところで(最高すぎて)昇天しました。キョウべえさんのせいです。おわびに友達に(((ゼペットっていうゲームしましょ((( (2020年7月10日 17時) (レス) id: 72c8a4a708 (このIDを非表示/違反報告)
こけし@黒死牟さんはロリ(プロフ) - DIOﾁｬﾝは私が倒す みんなは幸せに 旅行でもｲｷﾅｻｧｲ (2020年7月8日 16時) (レス) id: ae1e4ed40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キョウべえ | 作成日時：2020年7月5日 6時
