【ジョジョ】誰かに教えてほしくて 14

第六百七十七話：病院にて　5 ページ21

〈side ⁇?〉

あ〜〜めんどくせーなぁ、オイ。

なにが一歳児検診だよ。んなのオレにはいらないね。だいたい、いつまで待ってりゃいいんだよ。いい加減に飽きてきたぞ。

これだから病院ってやつは嫌いなんだよな。




⁇?「…ちくしょう、えらくないえらくなぁ〜いッ！なんでおれが、こんなガキの世話見なくちゃならねーんだよォ…。」




オレを抱いているのは、髪が横に長い…なんつーか、まあ変なおっさんだ。

実は、今のオレは孤児だ。SPW財団の専門機関で引き取られて、そこで育てられてるっつーわけだが…。






⁇?「聞いてんのかァ〜、マニッシュくんよぉ、おれは今すぐ帰りてーんだよォォ〜」






数日前に、この男が空から降ってきた。
言葉のまんまだぜ。オレの住む施設の敷地に、空から降ってきたんだよ。

しかしずいぶんと頑丈なヤツだったみたいで、体や顔の骨を数本折っただけで、ピンピンしてやがる。




⁇?「てめぇの用事でおれの時間を潰されてたまるかよ…。だがしかし、金が弾むんだよな〜これが…。」

マニ「なら黙って仕事してろよ、このオッサン。」

⁇?「どわっ、こら黙ってろ！」




オッサンはオレの口をふさぎにかかってきた。それをヒョイヒョイとかわしていると、通りがかった看護婦が「お父さんと仲が良いのね〜」なんて言ってくる。

ふざけんな。こんな変なヤツが父親でたまるか！





看護婦「マニッシュくーん、アレッシーさーん！」

アレ「は、はぁ〜い……おらっ行くぞ！」

マニ「オレ、注射とかひとりでも平気だぜ？」

アレ「バカヤロ、世間の目っつーのがあるんだよ。」





ああ、そうだ。このオッサン、アレッシーとかいったっけ。財団の職員が調べてたな。

「銃と斧を隠し持ちながら走り回れるなんて、すごい筋力だな」とかボヤいてた気がする。だからこんなに頑丈なのか。




マニ「つーかオッサン、これバイトなわけ？その歳で定職に就いてないの？やべーな。」

アレ「む、むかつく〜ッ！落っことすぞクソガキ！」

マニ「どーぞご自由にィ、世間の目とやらはいいのかよ？」

アレ「ちくしょおぉ〜ッ…だからガキは嫌いなんだよ！」




このアレッシーという男は、元はオレと同じで、ジョースター一行を始末するための刺客だったらしい。

今ではあいつらに返り討ちにあい、こうしてバイトで生計を立てているってわけだ。

…にしてもコイツ、たったあの怪我からたった数日で
動き出すなんて、マジで頑丈なんだな。




マニ「……。」




あの女、元気かな。

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