第六百七十六話:病院にて 4 ページ20
〈side ボインゴ〉
ンドゥールさんの発した言葉に、ぼくらは凍りつきました。
そ…そうです、ハルさんはDIO様と戦うんです。絶対に無事で帰ってくるなんて保証は、どこにもありません。
オイ「…ハルさんはボインゴを助けてくれた人だぜ。だからオレは彼女を尊敬しているが……。」
ボイ「ハルさんが、し…死んじゃうなんて……。」
ンド「落ち着け、まだハルが死ぬと決まったわけじゃないだろう?」
…そうだ!もしかしたらハルさんは、今頃DIO様の館にたどり着いたかもしれません。
ハルさんの様子について、〈トト神〉の予言を見てみましょう!
⁇?「……ねぇ、そこの兄ちゃん。」
ボイ「ひいいっ⁉」
本のページをめくろうとした瞬間、背中から声がかけられました。に、兄ちゃん⁉ぼくがですか⁉
おそるおそる振り向くと、そこには、ぼくより小さな男の子がいました。ぼくは今10歳ですが、それよりも確実に年下です。
⁇?「今、おねーさんのこと話してたっスか?」
男の子はジッとぼくを見つめて、答えを待っています。…ひどく具合が悪そうです。顔色は真っ白だし、ずいぶん痩せてしまっています。
おねーさん……って、誰のことでしょう?
⁇?「ねえねえ、アンタ、名前は?」
ボイ「ボ、ボインゴです…。」
⁇?「ふーん!おもしろい名前っスね、…ゲホッ」
男の子は深く咳き込むと、ゼーゼーと肩で息をしています。こんなに小さいのに、かわいそうです。
それにしても、ぼくに何の用でしょうか…。
⁇?「オレ、仗助っス。東方仗助。」
ボイ「は…はあ……よろしくお願いします…。」
仗助「よろしくっス!」
仗助くんは、マスクの下でニコッと笑いました。
どう見ても病人です。でも、この国の人じゃない。
ハルさんや、退院してしまったお兄さんと同じような日本人みたいです。
仗助「なあなあボインゴ、さっきの話だけどー……」
⁇?「こらァ仗助っ!病人なんだから大人しくしてなさい!他の人に移しちゃダメよ!」
いきなり響いて来た女の人の大声に、仗助くんは大げさに肩をすくめてみせました。
それから、いたずらっ子のように笑って、ぼくを見上げてきます。
仗助「はあーい!……大丈夫だぜ、ボインゴ、オレのスタンドは、病気はなんだって治せるからな!」
ボイ「うえっ⁉」
仗助「?」
い、今!「スタンド」って言いましたか⁉⁉
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サナ - 前の誰かに教えてほしくて13で、まさかの、推しに告られるとは………。びっくりです。(この作品最近ハマってますっ!キュウべえさんの作品まじ神っ!!) (2022年8月13日 13時) (レス) @page11 id: d7d01d7c2d (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - ピーカンパイさん» わ〜!ぜひぜひ仲良くしてほしいです!ゼペット……すみません、流行に疎くて、よくわからぬのです。いつもありがとうございます! (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - こけし@黒死牟さんはロリさん» ぜひお願いします…DIO様をチャチャッと倒しちゃってください!旅行か〜、そういうお話も楽しそうです! (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
ピーカンパイ(プロフ) - のりぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいあとのりぴーの誰かに教えてほしかったのところで(最高すぎて)昇天しました。キョウべえさんのせいです。おわびに友達に(((ゼペットっていうゲームしましょ((( (2020年7月10日 17時) (レス) id: 72c8a4a708 (このIDを非表示/違反報告)
こけし@黒死牟さんはロリ(プロフ) - DIOチャンは私が倒す みんなは幸せに 旅行でもイキナサァイ (2020年7月8日 16時) (レス) id: ae1e4ed40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キョウべえ | 作成日時:2020年7月5日 6時