一件落着 ページ46
アジトに帰ると皆広間に残っていた。
ｳﾎﾞ「シャル、すまん。」
ﾉﾌﾞ「俺からも謝るぜ。」
突然深々と頭を下げて謝罪され、強化系とは思えないほどの萎み具合で少し笑ってしまった。
ｼｬﾙ「俺こそごめん。あの時感情的になりすぎた。」
ｳﾎﾞ「おう！」
ｸﾛﾛ「よかったな。
あと、シャル。Aは寝室で寝てるぞ。」
今一番気になっていたことを的確に教えてくれる団長はやっぱりすごいと思う。
ｼｬﾙ「ありがと、団長。」
ﾏﾁ「見に行かなくていいのかい？」
ｼｬﾙ「うん。Aの眠りを妨げたくないし、無事なことは団長の口調で分かったからね。」
ﾊﾟｸ「さすがね。」
ｸﾛﾛ「それで、ヒソカとはどうだったんだ。」
ｼｬﾙ「まぁ…うん。」
ｸﾛﾛ「脅しか？」
ｼｬﾙ「当たり。ああでもしないと諦めてくれそうになかったから。」
と、横目でマチを見る。
出汁につかってごめん！と目で謝ると、勘のいい彼女は何かに察したのかやれやれといった様子で呆れていた。
ｸﾛﾛ「とりあえず…酒を飲みすぎただけとはいえ、Aはまだ子どもだ。
ウボォーギンもノブナガも今後気をつけてくれ。」
二人は納得したように頷いた。
ｸﾛﾛ「さて、早速だが次の仕事だ。
9月1日にヨークシンシティで競りが行われる。
そこで出されるお宝を全て盗め。」
ｳﾎﾞ「全部？！正気か、団長！」
ｸﾛﾛ「怖いのか？」
ｳﾎﾞ「うれしいんだよ…！
命じてくれ！団長！今すぐ！」
ウボォは今すぐにでも暴れたいようでうずうずしていた。
それを周りの団員はいつもの事だとあまり気にしていなかった。
ｸﾛﾛ「俺が許す。殺せ。」
それから団長の解散の指示でオークション当日まで皆ホームに戻った。
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年4月16日 17時
